そこで、礼斗が向かったのは郡山にある農業総合センター。
実の付き(収量)や食味(品質)などの選抜を繰り返し、その土地に適した米の品種改良も手掛ける研究機関。
研究員の吉田さんに伺った所、現状の新男米の症状についてこう分析する。
4年目となる新男米はこれからが選抜段階。
遺伝子の性質が年々固定されていく等量採取期間を経て、交配 5年目以降、病気に対する抵抗性はもちろん、1品種として確立する為、イネの特徴を見極めていく選抜段階へ。
5〜6年の選抜期間で、いずれいもち病に強い系統が出てくる可能性はあるという。さらに、
吉田さん「有機栽培なら施肥量を控えめにするのが1番」
いもち病の主な要因としてまだ品種として安定していない事はもちろん、有機栽培において、土壌にチッ素が多いといもち病にかかりやすい為、土壌の肥料調整が、今後の重要な課題となるという。

田んぼ全体に拡がってしまう前に、10代目パトロール隊を一時、小屋に避難させ、消毒・殺菌効果に優れる消石灰による消毒を行うことに。
作物に撒けばカルシウム分の肥料にもなり、抵抗力も高まる。
春先、土の肥料にも偏りがあったのか、田んぼ内側の発病が目立ち、殺菌と共に、出穂に向けての栄養補給も兼ねて持ち直してくれるか?
達也「ちょっと様子を見よう」
8月初め、新男米は、消石灰が効いたのか、今年も無事出穂を迎えた。
昨年と比べ、1週間ほど早く穂を出し、拡がり始めていたいもち病は、数回に渡る消石灰散布で何とか食い止めた様子。
松岡「これからどれだけ実が入ってくれるかだね」

しかし、今年の夏は、連日 30℃を越える真夏日が続き、雨が降らない。
観測史上最高とも言われる異例の暑さの影響から各地で騒がれる猛暑による作物被害が次々と。
村も例外ではなく、結実が進む新男米にも影響を及ぼしていた。
城島「たまんないですね、せっかく実が入ってるのに」
明雄さん「暑くなって、もみが乾燥しすぎると胴割れになる」

出穂時期にたっぷり水を吸った種もみが一変、一気に高温が続くと、水分が急激に失われ、粒の中心から亀裂が入ってしまうのが、胴割れ。
米質を低下させる要因でもある。
そこで、少しでも種もみに水を循環させるために、里山からの湧き水を田んぼにかけ流すことに。これで水温を低く保つ予防は出来る。
これで少しでも種もみに循環してくれればと願う。