大豆とは色も成分も違う豆乳。
鍋に移して、やがて沈殿してくるのが、でんぷん。
それを取り出すには、上水が澄むまで水をとりかえ、水分とたんぱく質をじっくりと分解させること。
そして、沈殿を待って1週間。
くず粉の時のようにでんぷんが鍋の底に溜まる。
城島「(でんぷんが)固い!」
真っ白なこの緑豆でんぷんが冷麺の強い弾力に欠かせない。

水分を多く含んでいるこれを、木綿の袋に入れ、囲暖炉の上で乾燥させる。
そうして3週間。緑豆でんぷんは、サラサラの粉に。
加えて収穫済みだったそばの実も粉にし、二つを練り合わせて、冷麺とする。
ところが、12月半ばになっても気温は高め。
安定した低温で発酵するはずのトンチミと水キムチに、ある変化が。

土に埋めて2週間。表面にカビのように浮かぶのは、産膜酵母(さんまくこうぼ)。
高い気温で、発酵のペースが早くなり、酸味を出す酵母菌が増え過ぎていた。
体に悪いものではないが、このままではどちらも酸っぱく仕上がり風味が落ちるため、すくい取る。
楽さん「発酵してきているので、飲めばお腹の調子も良くなる」
そうなることも願い、あと1週間ほど置いておく。