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熱湯も慎重に少しずつ。
やがて、生地がそばのように馴染んできた。
達也「え?うどんみたいにねかさないの?」
その必要がないのも、グルテンを含まないため。
いい硬さで固めた生地を、次に高圧製麺機で押し出し、そのまますぐ茹でるのが冷麺の一般的な作り方。
しかし、村にはそんな装置はなく、以前ごま油の時に万力を利用した絞り機を改良し、オリジナル製麺機を作った。 |
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上から万力で押し出し、下から麺が出てくる仕組み。
出口の部分には、直径2ミリの穴を70個開けた鉄板を取り付け、強い力にも耐えられるようにした。
まず生地をセット、回す力は達也の担当。
そして、生地にじわじわと圧力がかかると、ニュ〜っと、下から押し出された生地が麺となって現れた。と、
楽さん「早く早く!鍋に入れて1分間茹でます」 |
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茹で上がった麺は、すぐに冷水に入れる。
ところが、かなりの長さだった麺は、いつしか短くなっていた。
コシが足りず、すぐに切れてしまう。味はどうか?
城島「知ってる冷麺やない」
楽さん曰く、こねる段階でお湯をわずかに入れ過ぎたこと、そして、作業する室内の湿度が高いことが原因。
改めて、そば打ち班長が、今度は手とカンに任せて挑戦。
水の量を少なくし、慎重に慎重を重ね、生地を練り上げる。 |
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