その頃、長瀬は島根県出雲市の鷺浦。
長瀬「ボべ?聞いたことないなあ」
地元の安部さんらに案内され、ボべという貝を獲りに来たが、ボべとは、どんな貝なのか?
岩の挟まった狭い所にいるという。よく探してみると…ボべを発見!
カサガイの仲間で、岩に付着した藻などを食べる。
大量に獲れるものではなく、一般にはほとんど流通しないため、海岸沿いの家庭のみが知る食材。
いい出汁が出るため炊き込みご飯によく使われるという。
そのボべを捕るには、ボべおこしという専用の道具を使う。

15分で100個の収穫。
まず、真水で洗い、貝が隠れるくらいの水で茹でる。
身はひとりで殻から外れ
長瀬「アワビみたい」
この茹で汁が最高の出汁となる。
茹であがったら、茹貝殻と身を分け、新男米にボベの茹で汁を入れ、醤油、酒、塩で味を整え、ボベの身を乗せて炊く。
そして30分、「ボべ飯」の炊き上がり!!
早速、港町の味を頂く!
長瀬「美味しい!磯の味がちゃんとする!歯ごたえも最高!」
山陰の海の幸の炊き込みご飯をたっぷりと堪能できた長瀬だった。

一方、城島は福岡市。
博多の台所、柳橋連合市場で、クジラの肉を見つけていた。
福岡・宗像市大島は18世紀中ごろに捕鯨組織の鯨組(くじらぐみ)がおかれるなど、鯨肉供給が比較的容易だった九州地方では、日常的な食材として鯨肉が利用され、特に漁場の近接地域には、多様な鯨料理が存在した。
近代に入っても、福岡、佐賀、長崎の北部九州三県が国内第一の鯨肉の消費地。
北九州の工場労働者、筑豊の炭坑労働者、若松港や門司港の港湾労働者(仲士)によって、塩鯨などの鯨製品が多く食べられていたという。