道子もだいぶ落ち着いたか?
そこで、長瀬と太一が交互で道子の背中へ。
太一「足の裏に蹄(ひづめ)(蹄鉄(ていてつ))付けないとだめじゃない?」
定男さん「道産子はコンクリート大丈夫よ」

が、道草食べ食べ3km、函館空港付近。
海も近くなり浜風が吹く中、目の前を通過したのはジャンボ飛行機。
その大きさと大音量に、目を丸く、精一杯耳を立てる道子だった。

そして、目の前にはトンネル。
その暗さと、車の響く音やライトに馬は弱い。
さらに、馬は自転車と同じ軽車両扱いのため、
車道を行かなければならない。
初めてのことに若干、戸惑いの様子を見せた道子だったが、
これをなんとか通過、ひとまず安心。

トンネルを抜け、見えてきたのは津軽海峡。
そして、漂う潮の香りは、乾燥中の“真昆布”。
江戸時代には北前船で上方に運ばれた函館の名産品。
それらの昆布や海産物を、道産子が函館港まで運搬し、
昔はイワシや昆布を食べていたという。
ならば、道子も好物か?