それは函館港から、青森は津軽海峡を渡るため。 函館港は市の中心部、この先、海沿いの道を16km。 長瀬「街中に慣れさせていかないとね」 そして見えてきたのは、冷たい潮風、志海苔(しのり)漁港。 そこで、漁師さんたちがタコやらウニやらと一緒に 海から揚げていたのは、ホヤ。
長瀬「海のパイナップル!」 そう呼ばれる、代表的な種類が、マボヤ。 海底の岩などに固着して成長し、旬が6月〜7月の今の時季。 珍味で知られてはいるが、低カロリーで亜鉛、鉄分などの栄養にも優れている。 ホヤを始め、この漁港に揚がった物を運ぶのが、かつては馬たちの仕事。 函館港までの道を、力強く往復していた道産子の中に、 道子の先祖がいたかも知れない。
太一がその場でさばいた生のマボヤを、一つ頂く。 ゴチメンバーであるはずが、初めてのホヤ。 勇気を出して丸ごと口に放り込むと、意外と悪くない味。 それを見ていた長瀬も、実は初めて。その感想は、 長瀬「海水だ、これ」 そして、再び函館港を目指し、歩き出すが、見つけた道草に 定男さん「これ(草)はダメだ。除草剤がかかってる」