肝心の味付けは…
平田さん「門外不出で」
創業者の山下ツルが利用価値の乏しかったかぶら骨を利用したのが始まりで、その味付けは代々親族にしか伝えられておらず、現在は、山下ツルのひ孫にあたる4代目の山下善史さんが、一人で味付けを行っているという。
作業すること15分、味付けをした松浦漬を見せて頂くと…
太一「柔らかくなってる」
こうして漬け込み、2週間ほどで味が染み込む。
この松浦漬のおススメの食べ方が、焼きおにぎり。
松浦漬の表面が香ばしく色づくまで炙ったら完成となる。そのお味は…
太一「香ばしさの中にちゃんと粕漬の味もあって、美味しい!」


北陸の漬物を探す長瀬が、次に向かったのは、石川県美川永代町。
荒忠商店の荒木さんに、この地ならではの漬物を見せて頂くが…
長瀬「固い。何の卵だろう?」
荒木さん「生の状態では食べられないですね」

生の状態では食べられないが、身は食べたことがある魚で、うろこがない魚と言えば…
長瀬「フグ?フグの卵は確かに食べたことない」
長瀬が食べさせて頂いたのは、石川県能登半島で獲れるゴマフグの卵巣から作られた、フグの子糠漬。


フグの卵巣を取り出す作業をお手伝い。
長瀬「これが毒なんですか?」
荒木さん「食べたら間違いなく死にますね」

取り出した卵巣を湧水で水洗いし、フグの総量の30%ほどの塩で塩漬け。
塩漬けで1年、糠に漬けて2年、合計3年かけて漬け込み、イワシの魚醤と湧水を加えたさし汁を糠床に混ぜることで、糠の乾燥を防ぎ、風味をつける。
子糠漬のおススメの食べ方は、子糠漬、フグの身の糠漬け、ネギ、ショウガ、
ワサビなどを一緒に乗せて頂く、フグの親子茶漬け。
さらに、豆腐に子糠漬を乗せたものは、夏にぴったりのさっぱりした一品。
長瀬「豆腐が柔らかいんだけど、フグの子のプチプチ感も出て本当に合う」