そして、楽しい道草もほどほどに、再び五稜郭を目指して出発。
と、おもむろに定男さんが、もぎって道子に与えた道草は“ヨシ"。
定男さん「ついたダニが全部落ちる」
DASH海岸でも栽培中のヨシは、リグニンが豊富。
葉を噛み、成分が拡散することで吸血性害虫を寄せ付けない効果がある。

と、前方から歩いてきたのは、馬に乗った一行。
その中には、道子より少し大きくてたくましい、オスの道産子も。
定男さんの知り合いでもある、池田さんが代表を務める、『函館どさんこファーム』には、16頭の道産子たちが暮らす。
タフで穏やかな道産子は、観光客を乗せてのトレッキングでも活躍していた。
そして、道子を初めて見た池田さんは、
池田さん「優しそうな馬。愛情をいっぱいかけた方がいい」

この日のスタートから、3.9km。
住宅街で見つけたのは、野菜の生産直売と書かれた看板。
『マツトモ農園』では、様々な野菜やお米を販売。
畑には、とうもろこしやキュウリなどが栽培されていた。
昔から函館で農園を営む松倉さんは、かつて道子より大きい馬を飼っていたという。
函館は、北海道の稲作さきがけの地。
機械化の時代までは、農耕馬が支え続けた。