ここでも特別に許可を頂き、道子と車庫の中へ。
実は以前から、道子に馬車を引かせてみたいと思っていた太一と長瀬。
馬は死角である真後ろを警戒するが、走る本能と人への信頼感により、馬車が引けるようになる。
ただし、1年以上の訓練が必要とされる。
さらに、今は馬鉄の車両は残っておらず、明治時代の車両を復元した“函館ハイカラ号"があるのみ。
そこで、馬鉄同様、レールの上を走る部品運搬用の台車で代用することに。

引くための道具は、馬車鉄道のレプリカを作った際に使用したという馬具。
定男さんが手慣れた様子で、道子に馬具を装着、そこに舵棒とチェーンをつないで、準備完了。
舵棒はブレーキの役目、丈夫な棒だと止まった時、車が馬に当たらない。
また、弾力のないチェーンは、引く力を軽減する。
とは言うものの、初めての馬車に肝心の道子は、自信なさげ…

長瀬と太一が台車に乗り込む… と、突然走りだす道子!
太一「これは慣れるの大変だ、馬車で行くのは簡単じゃないね」
さらに、目の前の見慣れない車両を怖がったことも原因と、車庫の方の配慮で、その車両を移動して頂き、再度挑戦。
と、車両がないことに安心したのか、今度は力強く台車を引っ張った。
そんな優雅な馬車の旅が、いつか訪れることを期待。