それらの生物は、石の隙き間などに隠れ、鳥などから身を守っていた。
特にマハゼは、鱗の表面にある色素細胞メラノフォアをコントロールし、体の色を暗い所では黒っぽく、明るい所では白っぽくすることで、敵から目立たなくさせる生態を持つ。
一方、ヨシ畑の生物も調べてみると、スズキやシマイサキの姿を確認。
様々な生物達が、汽水プールやヨシ畑にいることがわかった。
城島「ウナギ来てほしいな」

しかし、7月を迎えると事態が一変。
梅雨時の栄養と海水温の上昇と共に赤潮が発生し、大量のプランクトンが海水を覆った。
赤潮はヨシにとっては悪条件ではないのに、腐ったように葉をなくしたり、茎が曲がってしまったりと、35本のほとんどが枯れてしまった。
土壌の状態も、細かい粒子の土のおかげで保水性は問題ないはず。
汽水の塩分濃度が問題か、強い塩分はヨシにとって大敵。
汽水プールの塩分濃度を測ってみると…
達也「1.4%。汽水ですね。多摩川のヨシと同じくらい」
塩分濃度も問題ないはず。では、原因は一体?

そこで訪れたのは、春に多摩川のウナギを見せて頂いた、神奈川県川崎市の大師河原水防センター 安元さんに伺う。
現状の写真を見て頂いた。
そして、安元さんに一つの疑問が。
安元さん「ヨシ畑に生き物はいますか?」
DASH海岸のヨシ畑は、満潮時には魚がやってくるが、干潮時には生物はいない。
安元さんの案内で、干潮時の多摩川のヨシ原の干潟へ。