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そして、海沿いの道をなおも進むと、道子がある音に警戒。
そこには、いくつも並ぶ鳩小屋、そこから次々と飛び立つ鳩たち。
長瀬「これ、“鳩レース"の鳩じゃない?」
飼い主の熊谷さんが、レースの訓練のために飛ばしているところだという。
帰巣本能を利用し、古代エジプトの頃から、遠隔地との通信手段として活躍した伝書鳩。
レースは、遥か離れた地点から自分の鳩舎(きゅうしゃ)に帰るまでのタイムで競われる。
熊谷さん「2日間で(飛行距離は)最長1200km」 |
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その距離は、ここ大間から山口県下関にまで至ることもある。
レース鳩には、脚環(あしわ)が付けられ、その番号で識別できる。
優れた帰巣本能の元となるのは、脳の近くの組織が、地球の磁場を感知。
太陽の位置とを合わせ、初めてのコースでも、自分の居場所と飛ぶ方向を割り出せるため。
と、熊谷さんが突然、鳩に向けてロケット花火を発射。
熊谷さん「少し驚かせることで、飛び(勢い)を良くする」
完全に花火にビビった道子を落ち着かせて、再出発。 |
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そして見つけた、道子の好きなイネ科の雑草が伸び放題。
それは、道端や荒れ地に、強い根を張る“チカラシバ"。
食事の時の道子は、周りに目もくれず食べ続ける。
チクチクする穂も、硬い葉も、馬には問題ない様子。
と、腹ごしらえしたばかりだが、道子の鼻がキャッチした香り。
太一「トウモロコシ焼いてる」
地元の傳法(でんほう)さんが、自宅の畑でとれたのを網で焼いていたところ。 |
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