収穫したイモはイモ洗い機で土を落とした後、水を溜めたドラム缶にイモを入れ、洗い棒でイモ同士を擦り合わせてキレイにする。
さらに昭和30年代盛んに使用されていた蒟蒻裁断機で5mm程の厚さにスライス。
スライスしたイモを、すず竹に数珠状に刺し、ヒモで編み上げて連にする。
そして、これを南向きの石垣で4日程天日乾燥させる。
上州名物からっ風と、保温効果により、
達也「干す分にはすごく土地として合ってるんだ」
乾燥すると、水分が抜け5分の1の重さになり、石のように固くなる。
板の先端に切れ目が入ったこき機器ですず竹から外し、荒粉が完成。

一方、城島と礼斗が訪れている宇佐美商店では、昔ながらの方法で製粉が行われている。
城島「見慣れた光景。うちの村にもあったな」
杵と臼を使った臼搗(うすつき)精製粉と呼ばれるこの製粉方法も、中島藤右衛門が考案。荒粉を臼に入れ、23時間休みなくつき続ける。
城島「すごく粉が舞ってる」
コンニャクの主成分であるコンニャクマンナン以外のデンプンや表皮などの不純物は、飛粉(とびこ)と呼ばれ、かえし板の風圧で吹き飛ばされ、除去される。

製粉工場が川沿いにある昔は製粉に水車を利用していた名残。
特に、甘楽・富岡周辺の急流は、水車の製粉に適していた。
城島「村の水車でもできるってことやな」
23時間ついた後の粉を(セパレーターとふるいで、)さらに精製し、精粉が完成。