ホタテを使用するのは、殻の大きさや形が付着するのに適しているため。
そこでの天敵はフジツボ。
カキがフジツボの上に付着すると、収穫する前に落ちてしまう。
対処法は、カキの幼生が定着し始める時期を見定め、イカダを投入すること。

2つ目の段階は、沖で採取した種を岸の近くに吊るす。「抑制」
抑制を行う理由は、干満の差によって、水中にいる栄養となるプランクトンを少量しか摂取させないため。それにより弱いものは競争に負け、強いカキだけが残る。収穫時期に合わせて期間が異なるが、最長8ヵ月もの間、抑制され強い個体は生長。
採苗時付着した最大100個程のカキは、約半分の数に。
生長したカキは、小さいながらも立派なカキの姿になっていた。

黒田さん「次は、抑制したものを沖のイカダで本吊りをする」
3つめの段階の「沖出し(垂下)」
カキを沖出しするイカダは、平均縦10m×横20m。
地御前では、それが400基程点在している。
達也「すごく水がキレイ」
直読式水質器でプランクトン量の指標となるクロロフィルの測定値を見てみるとこの時期、普通は2〜4マイクログラムリットルなのに0.82マイクログラムリットル。
木村さん「クロロフィルが少ないのは、それだけカキが食べているから」