今度は長瀬に代わって、太一が運転し、柏谷さんに紹介して頂いた鉄工所へ向かう。
フラム技工の榊義治さんに、先ほどいただいたソリを加工できないか尋ねたところ、馬車用のソリに改造してもらうことに。
ここフラム技工は、主に機械部品の加工や製造を行い、イカを伸す『イカのし機』も作っている。

馬車は前輪のみ左右に動く。
スムーズに滑らせるためには、4つの短いソリが必要。
ヨジの後ろ半分は切り落として、タイヤをはめる溝をつける。
まずはヨジを切る作業。
へっぴり腰になりながらも、長瀬が自分で切る。
続いて、取り付ける溝の部分となる金属を、太一が溶接。
長瀬は溶接の閃光を見ないように、道子の目を隠してあげる。
だが、音に怖がってしまった。

仕上げは榊さんが、溶接したパーツを、切り落としたヨジに取り付けて馬車用のソリが完成。
横滑り防止エッジも取り付けて、見事に復活した。
試しに、馬車のタイヤにはめてみると、ピッタリ。
これで、更に雪が積もっても大丈夫。