水を補いながら順調に成長するおゆき。
500mを越えたところで、前回同様、雪玉に塩をかけて固める。
塩は、周りの熱を奪って雪を解かし、温度は一旦急激に低下、すぐに再び凍るので、雪はしっかりと固まる。
残り1500mで、雪玉は直径1m、重さは約200kg。
だが、これは前回よりひと回り小さいペース。
そこで長瀬が、二つの雪玉をくっつけて転がす作戦を発案。

同じ大きさの雪玉をもう一つ作り、水と塩で二つをしっかりとくっつける。
“おゆき"ともう一つは、“こゆき"と命名。
これを転がして、大きい一つの雪玉にすることはできるのか?
先には、最大傾斜20度、150mの直線コース。
転がり始めた途端、二つは離れ、粉々に割れてしまった。
水のかけすぎで、雪玉にもろい部分ができてしまったのと雪玉同士の直径の違いで回転がズレ、引っ張り合ったのが原因。
冬山の日暮れは早く、雪玉作りは翌日に持ち越し。

翌朝、スタート地点から再び挑戦。
まず、改善すべき点はスタートから塩を使って固めること。
スタートから順調に転がし、540mの地点で直径は1.3mに。
塩で固めていると、パキパキと雪玉が締まる音も。
そして昨日の大きさを超え、雪玉が割れてしまった難所へ。
推定450kgを3人で支え、慎重に転がしていくが、支えきれない。
そこへ駆け付けたのは、前回も共に闘ったバルセロナ五輪 柔道金メダリストの吉田秀彦。
吉田の加勢も制御はできず、350mを一気に転がる“おゆき"!