原料となるのは、乾燥トウモロコシを砕いた“コーングリッツ"。
これに、水分量16%になるよう水を加え、パフマシーンに投入する。
すると、水分の蒸発と同時にコーングリッツが“発泡"し、出口の穴のおよそ3倍に“膨張"しながら外へ押し出される。
ここから商品にする場合、それに合わせた長さにカット。
明治カールのような発泡菓子は、さらに乾燥させて食感を出し、油と粉で味付けという工程を経て、完成する。

その“発泡"とは一体、どうやって起きているのか?
パフマシーンの一部を分解して見せて頂くと、コーングリッツが通るシリンダーの中に、スクリューが組み込まれ、先端のノズル部分に噴出口がある構造。
投入されたコーングリッツは、シリンダーの溝と回転するスクリューの間で、ペースト状に押し潰されながら先端に送られる。
すると、強い圧力と摩擦熱で、内部の温度は約150度まで上昇、それが出口で一気に解放される。
このとき、水分の蒸発とともに空気穴ができ、膨張するのが“発泡"現象。

発泡するために欠かせないのは、圧力と熱。
そして、お菓子の形や大きさを決めるのはノズル。
噴出口をドーナツ形にすれば、出てくる菓子は中空状になる。
材料がある限り発泡は続くため、長く作るのは容易。
ならば、あとはもっと太くするための工夫。
改めて、メガな棒菓子をつくるのに必要なのは、強い圧力と熱に耐えるシリンダー、圧力をかけるためのスクリュー、ドーナツ形のノズル。