まず、シリンダーを調達するべく、達也がやって来たのは、ドラム缶を作る工場『東邦シートフレーム』。
こちらのドラム缶は、中から膨張する薬品や、漏れてはいけない可燃物など入れるため、強度がある。
さらに、焼きを入れてあるため熱にも強く、入れるものに合わせたオーダーも可能とのこと。
まず、厚さ1.2mmの鉄板を筒型に丸めて成型していくが、
達也「(胴筒が)ボヨンボヨン跳ねて、柔らかそうですね」

その際に施すのが、“輪帯加工"という強度を増す補強。
まだ柔らかい鉄筒の内側から溝を押し当て、“輪帯"という帯をつくる。
これは、「折り曲げると強度が増す」という金属の特性を利用し、硬さはそのままで、格段に変形しにくくなる技術。
これにフタと底を取り付け、塗装などを経て完成となる。
こちらでは1本20kgのドラム缶が、1日5000本作られ、ベルトコンベアで倉庫へ運ばれる。

1万本が保管された倉庫では、ドラム缶を積むのは手作業。
そこで活きていた匠の技が、ドラム缶転がし。
数mの距離を2人1組で、ドラム缶を立てたまま転がして移動させる。
これなら傷つけない限り、運ぶよりもはるかに早い。
達也も挑戦するうちに特注したフタ・底なしのドラム缶も出来上がり、これをシリンダーに使えば、計算上、直径23cmまでは発泡可能。
続いては、スクリューで強い圧力をかける装置。
城島がやって来たのは、様々な重機が揃う『潟純Lタ』。