強力に圧力をかけられるものを探す。
城島の目に止まったのは、“穴掘建柱車"。
建物の基礎や電柱を立てる穴を開ける重機で、ドリルを回転させて、土を掘り起こすことができる。
一方で、地盤改良の際、砂利や石を押し込む作業にも使われる。
つまり、順回転なら歯が引き上げ、逆回転なら歯が押し込む。
これなら圧力装置に応用できそうだが、建柱車のドリルは横向きにならないため、パフマシーンも縦型とすることに。

部品も揃い、さっそくパフマシーンの組み立て。
ドラム缶にはシリンダーの溝代わりとなる角材を溶接。
発泡の直径と形を決めるノズルは、大木さんが用意してくれた。
メガな発泡を実現させるには、材料を押し込む強い圧力と、摩擦で発生する熱が不可欠。
しかし、今は2月という寒い外気に触れる上、縦型で、ドリルとシリンダーの隙間も実物より広め。
圧力と摩擦熱が足りないことが予想されるため、ヒーターも取り付け、外から熱を加えることでこれを補い、水分の蒸発と発泡を助ける。

そうしてついに、『メガ パフマシーン』が完成!
あとは、材料を投入するだけだが、ここでも一工夫。
材料となるコーングリッツの通常の水分量では、粘り気がないため、水を増やして調整。
水分量を50%にし、粘度を増すことで、コーングリッツを一度シリンダー内部に溜めてから、すり潰して押し出す作戦。
余分な水分は、ヒーターの熱で蒸発させてしまう。
材料の投入は城島、出てきたら達也が受け取る。いざ稼動!