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クルマエビは見つからなかったが、隠れ処となる海藻、さらにクサフグが潜れる柔らかい土という目指すべき環境のヒントはつかんだ。
城島「もうちょっとクルマエビの生態を研究したい」
さらにクルマエビの生態を知るために、鹿児島県北部の出水市へ。
鹿児島県は多くの内湾を有し、日本を代表するクルマエビの産地。
大クルマエビは江戸時代から献上品として重宝されてきた。
現在は養殖業が盛んで、天然物は減少傾向にあり、貴重な存在。
冬場の天然クルマエビは最も美味しいといわれるが、ほとんど砂に潜ってしまっているため、獲るのは困難。 |
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城島は、天然のクルマエビを求めて、北さつま漁協のエビ獲り漁師、橋口さんの船に同行し、八代海の沖合約7km、水深20mのポイントへ到着。
砂、泥、石など様々な底質が広がる八代海。
北東から南西を目指しながら、しらみつぶしに仕掛けを引いていく。
漁に使うのは、冬場のエビ獲り専用の桁(けた)という網を使う。
15p程の爪が海底に刺さり、驚いたクルマエビが網に入る仕組み。 |
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そして、船を動かすために使われるのが大きな帆。
橋口さん「打瀬船です」
帆に風を受けて推進力を得て網を引くのが打瀬船。
かつて、東京湾でも風にたなびく帆が風物詩だった。
船底が浅く、浅瀬の干潟を進むことができ、アマモを傷つけない底引き船として活躍。埋め立てが盛んに行われた昭和40年代で完全にその姿を消した。
かつて、東京湾中でこの打瀬船でクルマエビを捕っていた。 |
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