江口さん「竹にも男女がありましてね。目安は、一番下の枝です」
最下枝が2本の竹をメス竹と呼ぶが、これは新しい地下茎から生えている竹。一方、オス竹は最下枝が1本で、古い地下茎から生えている竹。
竹は地下茎で繁殖するため生物学上の雌雄はないが、農家はタケノコを多く生む方をメス竹と呼んで区別している。

では、タケノコにも影響する竹を切る作業とは?
長瀬「こっちの竹、一列に綺麗に並んでないですか?」
野中さん「タケノコ畑ですね。帯状仕立てというんです」
日当たりがよく、地熱が上がりやすいためタケノコが発生しやすい仕立て方。台風の被害も受けにくい。

毎年、秋に間伐の作業を行うが、
野中さん「切る竹を選ぶポイントはまず古い」
竹の寿命は約15年だが、タケノコを生むのは5年から7年が限度となるため、5年生以上は間伐の対象となる。
その見分け方は、竹の色。
野中さん「年とともに変化していくんです」
モウソウチクの場合、若い竹の節には白いロウ分がつくが、古くなるにつれて、黒くなる。さらに表面の色は白みがかり、斑点ができてくる。
また、根元にめくれ切っていない皮があれば若い竹ということ。