 |
翌日、引き潮となった時を見計らって確認。
ノリにアカグサレの赤さび色は見当たらない。
城島「効き目あったんやな。とりあえずは一安心」
再来に注意しながら、水温は9℃とノリの葉状体の生長適温内。
城島「まだまだ伸びるな」
そして4月初旬になると、水温は15℃まで上昇。
スサビノリの今年の生長の限界に達し、葉状体の長さは33cm。
種付けから358日目、いよいよ待ちに待った3度目のノリの収穫。
城島「収穫しましょう!」
こうして収穫されたノリは、20Lの桶に満杯の大満足な収穫量。 |
 |
その一方で、今回も東京湾に漂う幻のアサクサノリの胞子を狙って、2011年9月から浮かべていた計50本のコナラの木ヒビ。
1月には、日当たりの良い海岸中央へ移動させていたが…
城島「付いてないなあ」
金萬さん「天然ものを獲る時は博打草と呼ばれるほど難しい」
1年目のマルバアマノリも、2年目のスサビノリも東京湾を漂う天然の胞子だったが、木村さんいわく、
木村さん「1年目、2年目はラッキーだった」
やはり、自然を相手にするということは難しいということを改めて実感。 |
 |
しかし、男達にはまだ一つの希望が残っていた。
その始まりは、2011年11月の多摩川河口でのこと。
2004年、絶滅したと思われていたアサクサノリの葉状体が発見されたことでも話題となった。
その姿を見てみたいと訪ねたのは、大師河原水防センターの安元さんと、多摩川でアサクサノリを発見したその人、千葉県立中央博物館分館海の博物館の菊池則雄(のりお)さん。
菊池さん「ノリの胞子が付く場所はとても少ない」
アサクサノリは、上流から運ばれてくる十分な養分と、そこに海水が混じった汽水の環境にあるヨシ原などを好む。 |
|
|