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そして、多摩川に繁殖しやすい最大の理由が、川底の砂質。
菊池さん「泥だと粒子が細かいので、舞い上がるとヨシの茎の表面に泥が付いてしまう」
つまり、泥がついたヨシなどにアサクサノリの殻胞子がやってきても、泥ごと剥がれ落ちてしまい生長できない。
高度経済成長期に酷く汚染された多摩川だが、人々の努力によって水質が改善され、現在では水も澄み、海底は粘土が混じった固めの砂地。
多摩川はアサクサノリの育つ環境を取り戻していた。 |
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安元さんと菊池さんと共に、多摩川河口のヨシ原を囲むように木ヒビ10本、竹箒を逆さにした竹ヒビ1本を設置。
城島「うまくいって欲しいな」
アサクサノリの生長の限界を迎える4月となり、多摩川河口のヨシ原近くに立てた木ヒビを調べてみると、長さ10cmのノリの葉状体を発見。
菊地さんいわく薄さ、色、形ともにアサクサノリの特徴に似ているという。
城島「アサクサノリだったら凄いですね!」
結果、木ヒビに計15枚、竹ヒビに2枚、計17本のノリの葉状体を発見。
果たして、アサクサノリなのか? |
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菊池さんの知り合いの、お茶の水女子大学 准教授の嶌田先生にDNA鑑定を依頼し、今回多摩川でとれたノリを調べてもらった。その結果…
菊地さん「アサクサノリと同定されました」
達也「すげえ!」
DASH海岸のスサビノリと今回のアサクサノリを見比べてみると、根元の色が、スサビノリは緑色をしているのに対し、アサクサノリは茶色。
さらに、厚みはスサビノリよりもアサクサノリの方が薄い。
木村さん「焼き海苔で食べてみたい」
達也「板海苔1枚でもとれればいいな」
次こそは、DASH海岸でアサクサノリを!という想いがさらに高まった。 |
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