やって来たのは、丸山漁港。
淡路島では、今「はも」漁が最盛期を迎えている。
京都の料亭では、1人前16000円にもなる高級食材のはも。
そのはもの加工を行っているのが、続いてのバイト先『前拓水産』。
仕事は、はもの運搬というが、実はとても危険が伴う。
長瀬「歯がすごい!(漁の)網に噛みついてる!」
はもは生命力が強く凶暴な魚。
まな板の上に乗せてもなお、最後まで鋭い牙で噛みついてくる。

まず最初の仕事は、漁網の中のはもを、カゴに移し替える作業。
はもの水揚げに使う道具は、タモ(玉網)。
紐を絞ると玉網の先が閉じて、はもをすくい、緩めると開いて、はもをカゴの中へ落とすようになっている。
一見簡単な作業だが、気を抜くとその鋭い歯の餌食に…
前拓水産の社長、前田さんもその一人。
社長「5針縫いました」
その凶暴さに、すでにビビる二人だが何とか作業を終え、はも12匹、約25kg、10万円分を港の生簀(いけす)へ運ぶ。

続いては選別作業。
一旦生簀に集められたはもを、S・M・Lなどのサイズに選り分けていく。
その選別の仕方を、まずプロに見せて頂く。
はもの選別歴20年の平瀬さんは、驚きの技を持っていた。
平瀬「網は使いません、手でやります」
これまで幾度、噛まれた傷跡も今はプロの証。
そして、はもを大人しくさせるのも、名人ならではの技。
Lサイズは腹を持つと、Mサイズは頭を持つと大人しくなる。