このはもの選別にも挑んだ長瀬だったが、やはり、素人には危険ということで、選別は名人にお願いし、続いて選別されたLサイズのはもを、500m離れた場所へ運搬する。
運搬先は、興奮して凶暴になったはもを、落ち着かせるための保管用の生簀。
そこまでは、はもを氷水を張ったタンクに入れ、運搬する。
氷水に入れることで、はもが大人しくなり、お互いの歯で傷つきにくい。
さっそく、Lサイズ50匹のはもを網ですくい、氷水のタンクへ移していく。
はもはバックで泳ぐこともできるため、素早くすくうのがポイント。

活きのいいはもの反撃におののきながらも、何とか作業終了。
そして、ここで待望のまかない飯。
使うのは、はも同士が噛み合い、傷ついてしまった部分の身。
その食べ方は、淡路ならではのバター焼き。
太一「香ばしくて、ふわふわ」
そして、もう一品、はもの頭から出汁を取ったみそ汁。
あまりの美味しさに箸が止まらない二人。
だが、今日はバイト、食事も早々に切り上げ、仕事に戻る。

続いては、保管用の生簀にはもを移す作業。
生簀は最もおいしい状態で食べられるよう、獲れた日にちごとに分けられている。
先ほど氷水で大人しくなったとはいえ、いまだ凶暴なはもを、再度、タンクから生簀へ慎重に移していく。
この生簀に、はもを2日間置くことで、食べた小魚や砂を吐かせる。
太一「確かに(2日間置いた)はもは大人しくなってる」
こうして手間をかけたはもは、料亭などに行く以外にも、その場で加工し、島の玉ねぎなどを付け、名物「はもすき鍋」セットとして全国に発送。