福地さんのサポートもあって、獲れたのは15匹。
やってみて改めて、たった一人で魚を追い込むこの漁の仕組みのすごさがわかった。
この日の追い込み漁は計3回。
獲れた魚はクーラーBOX一杯程度で、6千円〜7千円。
収穫したものは翌朝10時から始まるセリ場へ。
漁師ごとに箱に入れられセリにかけられる。
ほとんどは、沖縄本島で消費される。

獲ったら獲った分だけ自分の収入になるのが魅力だが、
福地さん「獲り過ぎない」
根こそぎ獲ることなく、大事な資源をずっと守っている。
と、港に帰ると福地さんを出迎える男性二人の姿。
福地さん「オレの弟子だ、二人」
与那覇さんは元々建築業だったが、福地さんの漁、伝統を守る姿に憧れ、4年前から弟子入り。
一方、入野さんは、四国で小さなリサイクルショップをしていたが、テレビで見た福地さんに感銘を受け弟子入り。
日々、伝統漁を継承すべく、修行に励んでいる。

漁を終えた福地さん、達也を自宅に招き、一番高い魚を食べさせてくれるという。
福地家はお母さん、奥さん、建築業に従事する息子さんのほか、近くに住む娘さん孫が遊びに来ていつも賑やか。
そして一番値段の高い魚というのが、“スク"という魚。
福地さん「これが、海人のボーナス」
網を使ったスク漁で獲られ、主に7月の20日前後、数日しか獲れない魚で、アイゴの赤ちゃん。