次は、胴体を兼ねた首に、甲羅を上から重ね、2つ折りにしたお腹部分と合体させる。
さらに、その外側を1本の風船で、ぐるりとひと巻き。
だが、引っ張りすぎて、甲羅の1本が破裂。
そこで、城島発案、外側を2本に分け、さらにねじりを加えた、
乗り心地重視の、川を下りやすい設計に変更。

最後に、風船2つで4本の脚を作る。
そして、亀にしては少々首が長いが、仕上げに、目と眉毛、尻尾の風船を付けて無事完成。
通常のバルーンアートの亀の60倍、全長7mは、まるで恐竜。
達也「すげー、生きてるみたい!」
で、名前は、浦島太郎にあやかって
城島「亀次郎」

リベンジの舞台となるのは東京墨田区、東京スカイツリーの麓を流れる北十間川(きたじっけんかわ)。
東西に流れるその川筋は、かつて海岸線だった。
現在の江東区・墨田区一帯は、もともと江戸時代に徳川家康がつくった埋立地。
美しい海だったこの場所では、きっとウミガメが優雅な日々を過ごしていたはず。そして長い年月を経て、バルーンアートでよみがえり、今日、母なる海へと帰る。