その頃、達也は初めてのエリア、小島・北側の探索。
この辺りにはどんな生き物がいる?危険な場所は?潜って確かめてみる。
海の中にもゴツゴツとした岩肌が広がり、メバルやカワハギなど食べると旨い魚たちが泳ぐ。
その岩から5mも離れれば、海底は急激に落ち込み水深およそ10m。そこには、イシダイなど大きめの魚たちの姿。
と、達也が海底の岩の間に潜む、クロアナゴを発見!
砂地に生息するマアナゴとは違い、こちらは岩場の穴に住み着く。

一旦、食料調達は後回しにして、達也は気になる岩の裂け目へ。
その裂け目は、水深2mの海底まで続き海中から裂け目の中へと入り込んで、進むこと5m。
水面から顔を出してみれば、高さおよそ7mの洞窟だった。
達也「(波で)削れたんだね」
奥に進むと次第に洞窟の幅は狭くなり、人ひとりがやっと通れるほどに。
そして10mも進んだところで、水深が一気に浅くなっている。

と、達也が見つけた、岩に張り付く、赤いスポンジのようなもの。
それは、最も原始的な動物と言われる海綿動物の1種で、海中の微生物をエサとしている。
さらに進むと、小島・北東の海へと通り抜けることができた。
つまり、潮が引けばこの狭い洞窟は、小島の北東からアナゴたちのいる北側のポイントまで、歩いて行けるトンネルになるということ。