DASH村の白菜も、この時期になると、周りが全体的に茶色く枯れた状態。
葉を何枚も剥くと、ようやく食べられる部分が出てきた。
だが、それでは凍って小さくなり、とても売り物にはならない。
一方、深谷の白菜は、なぜ霜に何度当たっても大丈夫なのか?
松岡「何か特別なやり方があるんですか?」
三友さん「いや、気候と風土だね」

深谷は“赤城おろし"が吹き荒れる北風の町。
ただし、ポイントになるのが、群馬との県境に流れる“利根川"。
水温は気温に比べて下がりにくいため、利根川が「天然の湯たんぽ」の役割を果たす。
そのため、冷たい赤城おろしが吹いても、気温は下がり過ぎず、白菜を枯らすような霜が深谷を襲うことはない。
寒いけど寒すぎない深谷は、果物のような甘い白菜作りに最適な場所だった。

城島「縛り方が面白いなと思ったんですけど」
城島が気づいたのは、白菜の頭の部分を結んでいるヒモの結び方。
ヒモを結ばない白菜に霜が降りると、溶けた後に葉が垂れ下がってしまうが、頭の部分を結ぶことで、外側の葉が壁となり、中の葉を霜から守る効果がある。
これはDASH村でもやっていた霜対策だが、こちらでは、全ての白菜が一本のヒモで結ばれていた。
明雄さん「これは上手いやり方でございますな」
一本のヒモで繋がっていることで簡単にほどけ、作業の手間が少なくて済む。