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トロッコは、小島に続く洲へとさしかかる。
だが、まだトロッコ泣かせの難所が待っていた。
走行テストのとき、急に加速し、怖い思いをした下り坂。
今回は3人乗りで、しかも270kgの石も積んでいる。
慎重にトロッコと荷台をくっつけて下り、衝突を防ぐ。
しかし、徐々に加速したトロッコの荷台からは石が転げ落ちる。
城島「とりあえず下り坂はクリア」
こうして、21個載せた石は、11個になっていたものの無事運搬できた。
残りの石は290個程、気の遠くなる作業だが、運び続けるしかない。 |
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島に通いながらの石運び、地道に往復を繰り返し、500mの距離を往復すること28回。
およそ300個の石を運び終え、今度はこれを石垣で組んでいく。
尾谷さん「野面積み」
それは、浜松城を始め、城や日本建築の石垣に用いる石の積み方。
自然の石や、ほとんど加工をしていない、大きさと形の違う石を組み合わせて積むことで、石同士が噛み合って、動いたり落ちたりしにくく、石と石の隙間ができ、水はけも良い。 |
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その積み方は、石の平らな方(顔)を見えるようにしながら、大小の石をうまく使って座りのいい積み方を探っていく。
つまり、形や大きさがバラバラの石をひとつひとつ見ながら、パズルのように組み合わせていく。
達也「センスが問われるな」
達也が順調に作業を進める中、いくつかの石を積んだところで、長瀬がおもむろに積んだ石のバランスが悪く、一気に崩れてしまった。
やはり、そう簡単にはいかない。 |
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