一方、冬になり、島の南側の浜には岸から等間隔でビッシリと、帯のように海藻らしきものが大量発生していた。
達也が見つけたのは、海岸の岩に張り付く海藻。
これは水洗いし、板海苔状に干して、ご飯にかけるなどして、各地で食用とされる“カヤモノリ"という海藻だが、
達也「泥くさい!絶対食えないよ」
辺りは、こんなDASH海岸にもない海藻ばかり。
食べられると知っていれば、採っていたが…。

またも岩に張り付いていたのは“フクロフノリ"。
刺身のツマなどになる海藻だが、これも初めて見たため手を出さず。
岩場には、数ヶ月前に城島も訪れた潮だまり。
夏は魚などの獲物がとれる場所だったが、今とれるのは赤い海藻。
初めて見るが、毒はなさそうなので一口。
達也「サクサクしてるな」
これは“ウシケノリ"という海藻で、毒はないが食用ではない。

岩場をさらに進むと、また潮溜まり。
そこに、岩に付いて潮の流れに揺れる、謎の白いもの。
これは海藻ではなく、クラゲやイソギンチャクの仲間“シロガヤ"。
触手には毒があり、素手で触ると激痛が走って、かゆみも残る。
しかし、達也の狙いは、その側にあった昆布の仲間“クロメ"。
冬が旬で、サザエやアワビも大好物の海藻。
達也はこれには見覚えがあるらしいが、果たして美味いのか?
とにかく今は腹ペコ、食べれそうなものを持ち帰ることに。