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北側の浜に向かったが、嵐はさらに強さを増していた。
こんなとき、確実に獲れそうなやつと言えば、海岸部にいる貝類。
早速、見つけたのは、数か月前にも食べた小さな巻貝“イシダタミガイ"。
さらに、こちらの浜の貝は、以前、南側の浜で獲ったのより、一回りも二回りも大きいお得サイズ。
調子に乗って、次から次へと石をひっくり返していると、石にくっ付くプルプルした緑色の物体が。
達也「何これ、汁が出てくる」
調べてみれば、これは成長前の“ミドリイソギンチャク"。
約10cmまで大きくなり、毒のある触手で刺されると痒みが出る。 |
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さらに、城島が見つけた謎の生物。
城島「得体の知れないものが(石の間に)挟まってる」
それは、淡い紅色の軟体生物で、美味そうに見えなくもない。
とりあえず、張り付いていた石から剥がしてみるが、
達也「意外と硬てぇ!汁とか気をつけて、目に入ったら危ないから」
確かに、この日は毒のあるやつによく出会っているだけに慎重に扱う。
だが結局、何かわからず、あとで調べてみれば、これは“マンジュウボヤ"。
2cmほどの小さなホヤの集合体で、岩にへばりつき、海中のプランクトンを食べる。
毒はないが、食べるものでもない。 |
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そうこうしているうちに、風がますます強くなったため、
達也「港跡エリアに行く?」
この日は北からの強風、島の南側なら風を避けられるとの判断。
すると予想は的中、北風は高さ4mの洲を挟むだけで穏やかに。
そして、見慣れた港跡の様子は普段と全く変わっていた。
城島「かなり潮が引いてる」
この日は大潮、潮の満ち引きの差が大きく、満潮時の水位と比べると、干潟のように底が見えるほど水面が下がっていた。
早速、普段は海の底である岩場を歩いて、食料探し。 |
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