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と、波打ち際になにやらデカい物体が打ち上げられていた。
それは半分砂に埋まっているが、石でできた臼のような形。
どこからか流れ着いた物なのか、それとも、かつての島民たちが使っていた物なのか。
どちらにせよ、何かに使えそうなので、みんなで掘り出す。
石臼は今までも、何度か使った経験がある。
例えば、カニを潰して味噌を出す民具ダイガラ。
他にも、魚のすり身や脱穀など、石臼があれば調理の幅が一気に広がる。 |
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その頃城島は、見つけた石垣を辿っていた。
まるで、四角く土地を区切っているかのように築かれている。
城島「石垣で守って何か(作物を)作ってたとかね」
と、石垣の側にトタン板で蓋がしてある水溜めが。
水の深さは1mほどで、井戸の可能性もある。
城島「何かの貯水槽なんかな」
よく似たものは、DASH村にも作っていた。
それは田んぼの水位を調整するための、ため池。
雨が少ない時など、そこから田んぼに水を補給した。 |
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真水が貴重な無人島では、作物を育てるには欠かせない設備のはず。
やはり、この石垣の中で何か作物を育てていたのか。
しかし、まずは食料調達が先。
食べられそうなものは、なかなか見つからないが、城島が足下に“ヨモギ"に似た植物を発見。
本物なら、あの独特な香りがするはずと葉を擦ってみると、
城島「あー、ヨモギの香り!」
ヨモギは、切り傷の止血や殺菌作用もある薬草。
もちろん食用だが、猛毒を持つトリカブトと似ているため注意が必要。 |
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