DASH村では、収穫したもち米で、餅を突くのが、毎年の楽しみだった。
そんな恒例行事が、この無人島で実現できたのは、数日後。
ヨモギは、見つけた城島が改めて森の中で調達。
餅に合う、柔らかい新芽を慎重に摘み採る。
島ではどうしても手に入らない、もち米ときれいな真水は持ち込み、残りは、無人島にあるもので、待望のよもぎ餅作り。

まず、もち米を蒸さなければならないが、無人島に蒸し器はない。
そこで頼りになるのが、42歳城島、鉄腕DASHで身に付けた知恵。
鍋に石を敷き、その上に網を置いて高さを稼ぎ、そこに水を注ぐ。
水を吸わせたもち米は、布で包んで、城島お手製の蒸し器が完成。
形は違えど、水が沸騰すれば、蒸気の力で米が炊ける。
達也「それで十分、蒸し器になるんだね」
このまま強火で、およそ30分。

その間に、摘んだばかりのヨモギを煮てアクを抜き、柔らかくして、餅と馴染み易く。
餅を突く臼は、蒸した米が冷めないように、熱湯で温めておくが、長い間、海水に浸かっていたと思われる石臼は、消毒も欠かせない。
その方法は、かつて学んだ、芯まで熱した焼き石を使ったもの。
臼にたくさんの焼き石を入れ、そこへ真水を投入。
そうすれば石臼も熱せられ、煮沸消毒できる。