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すると、早速、
達也「イカが来ました」
まずやって来たのは、単独のオス。
冨樫さん「体の色が白から黒に変わりますよね。仲間に信号を出しているんですよ」
このオスは偵察係。体の色を変化させることで、メスや仲間に危険がないかを報告しているのだという。
達也「おもしろいね」 |
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その報告を受けて、近くのイカたちが近づこうという様子を見せるが…
城島「なかなか…枝に近づこうとしつつもとかづかない」
枝と一定の距離をとるイカたち。
そこが安全だと分かれば、葉っぱの中で産卵するはずだが…。
達也「なんか警戒しているみたい」
イカたちが警戒しているのは、枝の中に潜んでいた巨大なウツボ。
海のギャングとも呼ばれるウツボは、アオリイカの天敵。
イカを待ち伏せするために、岩場からやって来たらしい。
達也が近づくと、スルッと逃げ出した。 |
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天敵のウツボがいなくなった途端、イカたちが一斉に枝に近づいてきた。
まず枝の中に入ったのはオス。危険が無いかを偵察。
そして、ここは安全という信号を送ると、待っていたメスが近づき、いよいよ産卵へ。
器用に腕を使い、枝に掴まり、水や墨を出す漏斗(ろうと)と呼ばれる筒から卵を出して枝に産みつける。
その間、オスはメスを盾になるように守り続ける。 |
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