 |
島の東側に広がる浜は、大潮の干潮時だけ出現する場所。
その証拠に、浜の奥に打ち上げられた海藻が、きれいに満潮時の波の位置を表わしていた。
達也「あれ(海藻)が普段(満潮時)の水没ラインだね」
山と海が迫るこの浜に、人が住めるような平らな土地は見当たらない。
達也「潮が満ちてくる前に早いとこ(食料)獲っちゃおう」
以前、干潮の港跡で石の裏から、天ぷらにすると美味いダイナンギンポやテナガダコなど大漁だった。
場所が変われば獲物も変わると期待して、獲物探し。 |
 |
食べられるヤツは、いるのか。
すると、波打ち際の岩の間から、小型の魚が二匹。
城島「ブサイクやけど、可愛らしいな」
捕まえてみたが、日本中の魚を見て来た男も見覚えのない魚。
あとで調べてみると、そいつは“ツルウバウオ"。
身に危険を感じると出す粘液には、魚を呼吸困難にする毒があり、人が食べると、腹を壊すことも。 |
 |
他に食べられそうなものはないかと探していると、またも見たことない、変わった海藻らしきものを発見。
達也「なにこれ、気持ち悪っ!絶対食っちゃだめだな」
触るだけならと、その黄色い糸の塊のようなものを一本取って観察。
近くでよく見てみると、中に小さな粒が無数に詰まっている。
城島「何かの卵じゃない?」
と、そのすぐ隣に見つけたのは、大きな軟体生物。
付近の海水は一部分だけ紫色に染まっていて、軟体生物がその紫色の出所のようだが…。 |
|
|