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体の表面は、何層か重なったひだのようになっている。
達也「これ、ウミウシかアメフラシの仲間じゃない?」
確かに、これは“アメフラシ"。
巻貝の仲間で、隠岐島や徳之島では食用にされるが、食べるエサによっては、内蔵に毒があることも。
そういえば、DASH海岸にもやってきた生き物。
通常のサイズは15cmほどだが、島のやつは40cmの特大サイズ! |
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アメフラシは身に危険を感じると、紫の液体を出す。
敵を威嚇し、混乱させるのためのものだが、達也が気付いた時には、海は既に紫色だった。その理由は、
達也「もしかしてアメフラシの卵?」
そう、あの黄色い糸の塊は、アメフラシの卵だった。
紫の液体は、これを守るため。
名前の由来は、産卵する頃に梅雨が始まることから、アメフラシとも。
一度に300万個ほどの卵を産み、一つ一つは非常に小さい。
卵にも、内蔵と同じように毒がある場合がある。 |
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しかもこの生き物、わずかの間に何匹もいる。
島の東側は、土地がない上にアメフラシばかり。
そこで、二人は以前、大漁だった港跡にやってきた。
2か月前、春の嵐の日も大潮だった。
満潮の水位は3mだが、ひとたび潮が引けば、海底が現れ、大小の石がむき出しになる。
そこには、取り残された生き物がたくさんいた。
しかもこの日は、以前にも増してどんどん潮が引いていた。
達也「港跡の水が海の方にどんどん流れてる」 |
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