石を投げ入れると、さっそく小魚たちが動き出した。
そこで、水面を叩き、さらに追い立てる。
城島は、水面に浸けた鉄の棒を叩き、その魚達が聞き慣れない音で、網へと追い込んでいく。
だが結果は、あまりに残念だった。
確実に、魚達を追い込んではいたが、横はガラ空き。
そこの岩の隙間に隠れたり、すり抜けて逃げてしまい、網には一匹の魚も掛かっていなかった。

と、網ではない岩の隙間に、まさかの1匹が追い込まれていた!
城島「なにこれ、アナゴ?」
以前、松岡が仕掛けでクロアナゴを捕まえたことがあったが、同じ奴なら、凶暴なので咬まれないよう気を付けなければ。
とはいえ、貴重な食材に変わりないので、逃げられる前にと、城島がとっさに手で捕獲!
棲んでいる場所と大きさから考えて、クロアナゴではなく“マアナゴ"。
いわゆる「江戸前のアナゴ」と呼ばれ、夏が旬で味も格別!
そして、首尾よく大漁となったところで、昼食タイム。

新鮮な江戸前アナゴは、ヌメリをとったら半身におろし、直火で素焼きの関西風スタイル。
達也が突いたウマズラハギは、カワハギ同様、名前の由来になるほど、きれいに剥がれる皮を剥ぎ取ったら、身は骨付きのまま串焼きに。
最後はタコのヌメリをとって、これも串焼き。
達也「今日は派手だね、網の上が」
城島「普段やったら(こんなに大漁に)発見できひんかったよ」