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井戸の中に柱を立て、その外側に四角く枠を底まで組む。
島にいくらかある、丸太や板を使い、まずは井戸の中に、柱となる長さ7mの丸太4本を立てる。
地上に出ている丸太は2mほど、つまり、井戸の深さはおよそ5m。
柱の外側に組む一辺80cmの枠は、番線で締め上げて柱に固定。
これを同様に、井戸の底まで組んでいく。
安田さんによると、この深さなら最低でも枠が14段分は必要とのこと。 |
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ここからは、達也一人しか入れない狭い井戸の中での作業。
片手で板を持ち、もう片手で締め上げなければならない。
柱と石のすき間に番線を通し、手前に折り返して、締め上げる。
これがかなり難しい。
1か所番線を締めるだけで、気の遠くなる時間と手間。 |
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さらに、
達也「石の隙間の草が邪魔だなあ」
安藤さん「草を抜いたら、石積みが、崩れるかもしれない」
作業を妨げる草だが、安易に引き抜くこともできない。
この作業を50本以上。
達也は忙しい仕事の合間をぬって、島へ足しげく通った。
そして、季節は春。
基地作りや島での作業もあり、時間はかかったが2/3の枠が完成。
組んだ板は40枚を超え、狭い井戸の中での作業にもすっかり慣れた。
だが、残り3段となった時点で、水を抜かなければ組めないことが判明。 |
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