決勝戦
【 試合終了 】


前 半
1−0
0−0
後 半

前27分 ミネイロ 得 点

4 シュート 21
0 C K 17
15 F K 17
P K
後12分 ルガーノ
後45分 ロジェリオ・セーニ
警 告
退 場

ポジションNo.選手名交代
GK1ロジェリオ・セーニ 
DF2シシーニョ 
  3ファボン 
  4エジカルロス 
  5ルガーノ  
  6ジュニオール 
MF7ミネイロ  
  8ジョズエ 
  10ダニーロ  
FW11アモローゾ  
  14アロイージオ 
FW9グラフィッチ後30分
ポジションNo.選手名交代
GK12レイナ 
DF2ワーノック後34分
  3フィナン 
  4ヒーピア 
  23キャラガー 
MF7キューウェル 
  8ジェラード 
  10ルイス・ガルシア 
  14シャビ・アロンソ 
  22シソコ後34分
FW19モリエンテス後40分
FW11シナマポンゴル後34分
DF6リーセ後34分
FW15クラウチ後40分
※チーム情報は、対戦カードのチームロゴをクリック。
は前試合での警告。

初代「地球一」はサンパウロFC(南米代表)

地球一の座をかけた決勝戦を前に、大会中に亡くなられた、
リバプールFC・ベニテス監督の父フランシスコさんへ黙祷が捧げられました。

準決勝とは5人もスタメンを入れ替えて望んだリバプール。
準決勝で2ゴールをあげている FW [15] クラウチ はベンチスタート、
FW [19] モリエンテス の1トップ。

その FW [19] モリエンテス を中心に圧倒的にボールを支配し、ゴールを狙うリバプールに対し、サンパウロがボールをキープし始めたのは20分を過ぎてから。

しかし、そのワンチャンスを南米王者は決して逃さなかった。
前半27分、サンパウロ FW [14] アロイージオ のパスから、DFの裏に抜け出した MF [7] ミネイロ が落ち着いてゴール。
ここまで公式戦11試合連続無失点のクラブ記録を樹立したリバプール鉄壁の守備陣から、虎の子の1点を奪う。

まずは1点を返したいリバプール、後半に入ってもその攻撃の手は緩めない。

後半7分、MF [8] ジェラード のFKは、GK [1] セーニ の超ファインプレーに阻まれる。
9分、MF [7] キューウェル のシュートもセーニが守る。
18分にはFW [19] モリエンテスのオーバーヘッドシュートはわずかにゴール右。
19分の MF [10] ルイス・ガルシア 渾身のシュートもサンパウロの守護神セーニがはじき返した。

決定力を欠くリバプールを「運」も見放したのか、
16分、MF [10] ルイス・ガルシア のヘッドはオフサイド。
21分、DF [4] ヒーピア のヘッドは、クロスボールがゴールラインを割ったとの判定。
44分、FW [11] シナマポンゴル がついにゴールしたと思われたが、
これもオフサイドと判定された。
後半だけでも3回、ゴールを割ったかに見えたが無得点に終わったリバプール。

終わって見れば、後半だけでも11本のシュートを放ったリバプールに対し、サンパウロの後半のシュートはわずか1本。猛攻をしのいだサンパウロが初代「地球一」に輝いた。

サンパウロはこれで前身のトヨタカップ(92年、93年)以来、12年ぶり3度目の世界一!
MVPには、まさに神がかりなセーブを見せ、ゴールを守りきった守護神 GK [1] セーニ が選ばれた。
実は、12年前は控えGKとして来日していたセーニ、満面の笑顔を見せていた。

表彰式では、リベルタドーレス杯同様、「一番」のはちまきをして、おおはしゃぎだった FW [9] アモローゾ。

対照的だったのが、リバプールの闘将ジェラード。頭を抱え込み、無言でピッチに崩れ落ちた。サッカーの母国イングランドの名門リバプール。唯一欠けていた「世界一」のタイトルをまたしても逃した。

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Official Award Winners (表彰一覧)
FIFAフェアプレー賞 / リバプールFC
表彰選手adidas ブロンズボール /
adidas シルバーボール /
adidas ゴールデンボール /
DF [2] ボラーニョス(デポルティボ・サプリサ)
MF [8] ジェラード(リバプールFC)
GK [1] セーニ(サンパウロFC)
MVP / GK [1] セーニ(サンパウロFC)
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決勝後

サンパウロFC アウトゥオーリ監督


Q.リバプールが5人メンバーを変えてきたことで、サンパウロも対策を考えたか?
A. ヨーロッパでは、あういうメンバーの変更が当たり前にあるようだが、ブラジルでは5人も変えることなどほとんどない。
彼らがメンバーを変え、そして戦術も変えてくることは分かっていた。
Q.後半はかなりディフェンシブになっていたのは、カウンターを狙っていたからか?
A. サッカーで最も重要なのはゴールだ。前半はもちろんプレスをかけようとしていた。
と同時に、私たちも今シーズン80試合以上も戦ってきており、自分たちの持ち味、長所を生かした試合運びをすることも大事だった。
後半、われわれは多くの犠牲を払って勝利した。このタイトルにふさわしい戦いをしたと思っている。
Q.リバプールのベニテス監督は自分たちこそが勝つべきだったと言っているが?
A. 重要なのはスコア、結果だ。試合が終われば、そこには必ず勝者と敗者がいる。
勝者は賞賛され、敗者は言い訳をする。
われわれがリバプールに勝利したこと。それが事実だ。
Q.初のクラブ世界一というタイトルを得たことをどう思う?
A. サンパウロの監督として歴史を作ったことについても誇りに思っている。
Q.意図的にワンツーパスを多用していたように見えたが、リバプールの高いディフェンスラインの裏を突く狙い?
A. いい分析だね(笑)。
リバプールの両サイドに少しスペースがあったので、ワンツーを早く送ることで相手を大きく動かし、さらにスペースを作らせた。
うちの選手のテクニックがあれば、DFのスペースを突くことが十分可能だった。
相手のFKと空中戦には注意が必要だと思っていたので、それには気をつけたよ。
Q.MVPのセーニは大活躍だったが?
A. 彼は本当にいい仕事をしたが、勝利は彼だけのものではなくチームのものだ。


サンパウロFC FW [1] セーニ
Q.MVPに選ばれたことの感想は?
A. このトロフィーはチームに与えられたものだ。
数カ月前にはリベルタドーレスカップを、そして今日はこのタイトルを得ることができた。
確かに私も仕事をしたが、この栄誉はチーム全員に与えられものであって、私ひとりのものではないと思っている。
Q.今日はキャリアの中で最高のゲームか? 今日の守備についてどう思うか?
また、ジェラードは「われわれは負けない」と言っていたが?
A. 試合については自分のキャリアで最高だった。
守備についてはベストとは言えないが、ベストに近いものだったと思う。
リバプールは強いチームだが、勝ったのはサンパウロだ。

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リバプールFC ベニテス監督

A. 今、私がやるべきことは、選手たちをねぎらうことだ。
確かにわれわれは勝てなかった。21本のシュートを打ち、17のコーナーキック、2回のバー直撃、そして3つのゴールがカウントされなかった。サンパウロにはレッドカード(に値するプレー)もあった。
動きの激しいゲームで、あと3分あったら、何が起こってもおかしくはなかった。
負けたことには自分としてはがっかりしているが、選手のプレーには満足している。
Q.レッドカードがあった、というのはどういう意味か?
A. (ルガーノに)ジェラードが倒されたシーンだ。
あれは、きちんとルールに則り、レッドカードが出されるべきシーンだった。
Q.クラウチをスタメンで使わなかったのは、リーグ戦のために温存したのか?
A. それは違う。疲れていない選手を使いたかったので5人をスタメンから変えた。
モリエンテスも同じようなプレーができる選手だし、実際チャンスも作った。
ただ3人のセントラルMFがプレッシャーが厳しく、サイドから攻撃するしかなかった。
Q.相手のボール支配率は低かったが?
A. サンパウロは素晴らしいチームだし、良い試合をしたから勝てたのだろう。
Q.この大会での自分のチームをどう評価する?
A. 選手は、チームとしてやるべきことはやったように思う。
今日も、21本のシュートを打ち、17のコーナーキック、2回のバー直撃、そして3つのゴールが記録されなかった。
それ以外に何ができたというのだ?あと5分あれば…。
最後はずっとペナルティエリアの中で戦っていたから。
Q.試合後、選手がレフリーと話をしていたようだが?
A. それは、聞きたいことがあったからだ。
レフリーの考えているルールが、われわれのルールブックのと違っていたようなので、確認した。
Q.ブラジルのチームがあんなに守備的になるのを想像していたか?
A. 何度も言うが、われわれの方がゲームを支配していた。
そして、21本のシュートを打ち、17のコーナーキック、2回のバー直撃、そして3つのゴールが記録されなかった。
相手もいいチームだったが、こちらもいい仕事をしていた。
Q.ジェラードは試合前に「リバプールは負けない」と言っていたが?
A. 彼が言いたかったのは「われわれに勝利するのは難しい」ということに違いない。
われわれは今日は敗れたが、それでもゲームを支配していたのは私たちだ。
Q.ブラッター会長にもレフリーについて質問していたようだが?
A. あれは、プライベートな会話だよ。
ゴールを取り消されたことについても話したが・・・。
とにかくレフリーにはがっかりした。彼らには敬意を表する。
しかし、うちも勝たなければならなかったのだ。




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