TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

大陸予選情報

浦和レッズ/アジア代表



2007.12.10 セパハン戦後オジェック監督会見

今日はとてもうれしい。チームは全体を通して素晴らしいサッカーを見せていた。
とても組織力があり、選手たちの責任感も感じることが出来た。
できるだけプラス思考で行けと、ポジティブに前に行けと指示した。
3ゴール決めることができたが、そのことも満足している。

Q.Jリーグでの状態(連覇を逃す)から、どうやってこの状態になったのか?
我々は非常に厳しいスケジュールの中で試合をしてきた。
アジアチャンピオンズリーグが終わってすぐにJリーグが組まれていた。
試合と試合の間に戦術について考える時間的な余裕もなかった。
今はシーズンも終わり、少なくとも1週間の時間があった。
それをうまく利用して戦術的な計画を立て、中盤を再構成した。それが結果に繋がった。
これまでの1週間の努力がこの試合で報われたと思う。

Q.ACミランとの対戦はクラブにとって、そして監督個人にとって、どういう意味を持つのか?
我々の目標は準決勝に進みACミランと対戦すること。
ACミランは間違いなく世界のトップチーム。
そういうチームと戦えるというのはビッグチャンスだ。
集中して望むつもりだが、この対戦はただ挑戦というだけでなく、責任を果たすという意味もある。
いい試合、しっかりしたパフォーマンスも見せなければならない。
それがアジア王者としての我々の責任だと思う。

Q.あなた自身のキャリアとしてはどういう意味が?
私にとってクラブワールドカップで監督をするのは初めての経験だ。
まだ歴史の浅い大会だが、今回こういった形で出場でき、しかも勝利できたことをとてもうれしく思う。
選手のためにも、チームのためにも良かった。
(この勝利には)サポーターの力がとても強く、とても喜んでもらうことも出来た。
自分自身のためというより、ファンのために、選手のために良かったと思っている。

Q.今日のセパハンの印象は?
対戦相手として、とても尊重している。
アジアチャンピオンズリーグでの対戦の時にはイランでとても苦しめられた。
埼玉での試合(決勝第2戦)も壮絶な試合になった。
今日は絶対に高いクオリティの試合をしなければいけなかった。
攻撃力もあるし、後半のカリミは素晴らしいゴールを決めた。
今回、その攻撃力は賞賛を勝ち得たと思う。
浦和にとってセパハンを負かすのは簡単ではなかった。

Q.セパハンのウィークポイントは何だと思うか?
私は対戦チームの弱点を話す立場ではない。
浦和レッズの監督であり、自分のチームの分析をし、どうすればいいパフォーマンスを出せるかを考えている。
言わせてもらえば、彼らには弱点はないと思う。
今日もいいプレーをしていたし、尊敬に値するチームだ。

Q.Jリーグでタイトルを逃し、今日負けたら大変なことに。プレッシャーを感じていたか?
私は自分の選手を信じただけ。練習中の姿を見ても素晴らしかった。
それがこの実戦につながったと思う。プレッシャーはいつもと同じだ。
監督は結果が全ての仕事。
ジャーナリストは良いところだけを取っていくのだろうが、監督は結果を出すことが全て。

Q.浦和レッズが世界と戦う意義をどう考えているか?
すばらしい栄誉だ。貴重な大会だと思っているし、各大陸連盟からトップチームが参加している。
今まで日本はホスト国だが、今回初めて日本を代表して参加することができて大変うれしく思う。
しかも単なる参加ではなく、準決勝に勝ち進むことができた。
これは大きな成果だし、Jリーグにとっても大変貴重ないい経験だ。
浦和だけでなく、Jリーグにとっても意義のあることだと思う。

Q.エネルギーを90分間持続できたが、この1週間でどうやって変えたのか?
確かに疲れは蓄積している。
たくさんの要因があったと思う。
まず、それまでの落胆(Jリーグ連覇を逃し、天皇杯で敗退)を取り除かなければならなかった。
前回のゲーム(Jリーグ最終節)終了後、選手たちに2日間の休みを与えた。
そこで全てを払拭しリセットするように指示した。
火曜日、今大会に向け初練習をした。
その時に楽しいゲームをやって、笑いもあったし、選手たちの自覚もあるように感じた。
何もなかったような状態に戻ったので、そこから現実的な戦術を組んだ。
かなりの時間と労力を要したが、その結果が今夜、ポジティブな方向に出たと思う。
落胆を払拭し、楽しんで、情熱を持ち直し、この試合に向けて集中力を高めたのがうまくいった。
時間があったことが一番良かったと思う。

Q.ACミランとの対戦で浦和にはどんなアドバンテージがあると思うか?
アドバンテージというのは適切な言葉ではない。
かなり厳しい課題が目の前に広がっており、厳しい仕事になる。
重要な事はホームタウンを代表し、日本のサッカーを代表して、きちんとした仕事をするということ。
それにサポーターの力がこれまで以上に強く発揮されると思う。
その力を持って、次の試合を乗り切りたい。

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