TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

現地レポート

2007.11.7 オセアニア王者ワイタケレの取材に行ってきました!


スポーツニュースを担当している新山潤といいます。
今回ワイタケレの取材で、10月27日から1週間ほど、ニュージーランドに行って来ました。


ワイタケレは、ニュージーランド最大の都市オークランドから西へ30キロほど、
緑豊かなベッドタウンです。そこで、FIFAデー(公式に設けられた取材日)を利用して、
ズームイン!!サタデーでおなじみ藤井貴彦アナと一緒に取材することになりました。

藤井アナはクラブワールドカップでの実況のため、アナウンス部を代表しての取材です。


と言っても、昨年のオセアニア王者のオークランド同様、ワイタケレもアマチュアチーム。
仰々しい会見などはなく、「勝手に捕まえてインタビューしてください」的なほのぼのムード。

ミリシッチ監督も、実にフレンドリーな方でした。
「サッカーは11人対11人。なにが起きるかわからない。世界の舞台でビッグサプライズを起こしたいね!個人的には日本には行ったことがないので、とても楽しみにしているよ」

また、キャプテンのダニー・ヘイ選手は
「若い選手達に、世界の舞台を経験させてあげたい。そもそもわれわれは、多くの観衆が入ったスタジアムでやったことがないんだ。もし日本の浦和というチームと対戦することになったら、すごいんだろう?日本のマンチェスター・ユナイテッドって呼ばれてるんだよね!?客席が真っ赤に染まるって聞いている。もちろんアウェーなんだけど、そんな中でプレーできたら最高だよ!」
と、浦和をとても意識している様子でした。


南半球にあるニュージーランドはこれからが夏。
11月から国内のリーグ戦が始まるため、
この日は、チームの始動日でもありました。
総勢30人、およそ1時間軽めの調整を行いました。
ホームスタジアムは現在改修中のため、12月まで近くの広場を練習場とすることになりました。
クラブハウスは急造中のプレハブ。もちろん公式戦もこの ” 広場 ” で行うことになり、仮設スタンドを急ピッチで製作中でした。


全員がアマチュアのワイタケレ、普段は別に仕事を持っている選手がほとんどです。
小学校でサッカーのコーチをしていたり、スポーツ用品店の店員、さらにはコーヒーメーカーセールス会社社長まで!

またゴールキーパー、サイモン・イーディーは、高校で地理、歴史を教える先生。
この高校はボーイズグラマー高校という名門中の名門の男子校。
今回はその学校にも取材でお邪魔させていただきました。

生徒に、クラブワールドカップに先生が出場することについて聞いてみると・・・。
「先生が出るの?!」と驚いた様子。
ニュージーランドと言えば、ご存知 ” オールブラックス ” 。ラグビーが国技であり、
最もポピュラーなスポーツ。クラブワールドカップにワイタケレが出場することも、地元ではあまり知られてなかったのが事実です。

サイモン先生は、すでに生徒たちにはクラブワールドカップに出場することは伝えていたのですが生徒たちは遠い日本からテレビの取材が来たことで大会の大きさ、そして先生が本当に出場する
ことをはじめて実感した様子。
「先生のポジションは?」
「どうしてキーパーなの?」
「先生のプレーは見られるの?」
と、質問攻め!決してサッカーに興味がなかったわけではなさそうでした。
先生は、大会にあわせて2週間特別休暇をもらって日本にやってきます。
生徒たちのためにも、世界の舞台で大活躍して欲しいなぁと思いました。

オセアニア王者の実力が、高くないことは否定できません。
しかしながら、この大会に出ることによって注目を浴び、
さらにその底辺が広くなると考えれば、価値のあることと思えます。

ワイタケレには、ソロモン諸島代表のフォワード・メナピとトトリがいます。
ソロモン諸島は、南西太平洋のニューギニア東方の100余の島々で構成され、主な島として、
ガダルカナル島などが あげられます。人口は約52万人。
小さな島国の子供たちが、「メナピとトトリを見てサッカーを始めた」と言って、いつかこの大会に帰ってきたら・・・と思うと、夢が広がりませんか!


 10月31日。始動からわずか3日で、オセアニア・チャンピオンズリーグが開幕し、新生ワイタケレは今シーズンの初戦を迎えました。
 タヒチ王者のASマヌウラをホームで2−1と下し、勝利。2007−08シーズンは白星スタート!
次は、世界の舞台で白星を挙げられるのか?
12月に、日本にやってきます!

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