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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2018年3月番組審議会概要

第516回日本テレビ放送番組審議会は、『NNNnews every.特別編 東日本大震災から7年 災害の新常識』に関しての合評を行いました。

この番組は、被災地に思いを寄せるとともに、次の災害に備えて「命を守るために学べる教訓は何か」を考えます。
(欠席1名、リポート2名)

A委員:
震災から7年が経ち、今度小学校に入る子供たちはあの地震のことを知らないと思うと、家族がみんなで見られるような「地震があったらどうする?」という番組があってもいいと思うし、被災地の状況についてはドキュメンタリータッチのものが見たいと思った。小説の世界では、震災の話はよく取り上げられているが、ドラマではあまり見ないので、もっと色々な取り上げられ方が出来る気がした。
B委員:
“災害の新常識”というミニコーナーでは、必ずしも東日本大震災とは直接関係がないものがあった。ちょっと“ごった煮”感があって、手を広げすぎで、別に特集的にやったほうがいいのではないかと感じた。
C委員:
「仮設住宅などで暮らす人」という表現で「など」という言葉使いが気になった。名取市の仮設プレハブの前に人数が出ていたが、全てがプレハブで暮らしているわけではないと思うので、その使い方でいいのかと思った。
D委員:
羽生選手と箭内さんの活動が真摯でストレートで分かりやすくていいと思った。「自分は震災の時に大したことは何もしなかった」という負い目と共に思い出すので、こういう人たちの活動を見ると、救われるというか、こういう風にすればいいというヒントがある気がする。そして被災された方の要求や、具体的な希望を画面の下に流してくれるといいと思った。外から映像にするというのではなく、希望を聞いたり、望みを具体的に知っていくということがあると、番組がシャンとするのではないかと思った。
E委員:
2時46分に映った各地を、今後も定点的に映して、同じシチュエーションの画面が毎年どう変わるかを追っていくことが、テレビや映像の持つ凄さにつながると思う。記録としてとどめて、毎年思い浮かべることが出来るような工夫をしてもらいたい。
F委員:
通信の発達に伴って、スマホなどで撮影したり色々な情報が集まってくると思うが、それをしっかり編成して世の中に伝えていって欲しい。
G委員:
今回は水害への対策が中心だったが、都会に住む私たちにとっては道路や鉄道が寸断されたり、停電したり、建物が倒壊することが大きな関心事になる。むしろ、大都会における災害対策を中心に置いて欲しかったと思う。
H委員:
一番印象に残ったのは「これからも毎年伝え続けます」という番組最後のメッセージだが、不満がなかったわけではない。本当に重要なのは、こういった番組を日常的に作り続けること。特番だからこそ、一人、もしくは一か所に徹底的にこだわって、いわゆる「被災者のストーリー」に還元されないものを描くことを考えてもいいのかなと思った。
I委員:
地下トンネルや災害対策の車両についての放送も興味深かったが、少し食い足りないというか、物足りない気がした。それは、3.11関連のコーナーの説得力が凄いためで、タイトルにあった“災害の新常識”には応えられていない気がした。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「震災から7年が経過し、被災地のことを忘れてはいけない、まだまだ支援を続けていかなければならないということを多くの人に伝えたいという思いで特番を組みました。ご指摘をいただいた都市部の災害については、今後、特集だけでなく通常の『news every.』の中でも、お伝えしていきたい」