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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2019年2月番組審議会概要

第525回日本テレビ放送番組審議会は、2月7日に放送された『THE突破ファイル!ギリギリのミッションスペシャル』を取り上げました。この番組は、様々なピンチを前に諦めなかった人たちの驚きのアイデアや発見が生んだ突破劇をドラマ化し、クイズを出題する番組です。(全員出席)

A委員:
色々なピンチの事例があって飽きが来なかったが、女性会社員が上司のパワハラを突破するために取った手は、会社員としては禁じ手だという気がして、万人には勧められないと思った。ブルーインパルスの話題では、実際に操縦した人のインタビューが最後にあると、もっと充足感が増した気がする。
B委員:
ドキュメントの中にクイズがあると、どういうテンションで見たらいいのかが自分としては苦手で、真面目にクイズに乗りにくかった。ラストの問題は、誰でも思いつくような答えだったので、番組も後ろめたさがあったのか、答えを言って逃げた感じがした。
C委員:
来年に東京五輪を控えて、長野五輪での知られざるエピソードを伝えた良い企画だったと思うが、気になったのはごちゃごちゃ感。ドラマをしっかり見たいと思っているのに画面の右上に文字があって、たくさんの色があった。それ以外は家族で見ていて楽しめる番組だと思った。
D委員:
福井県出身のため、突破記念日のところが気になった。福井県が幸福度ランキング1位というのが出た後に、青森県は46位と出たのが意味不明だった。もう少し、関連性のあることをしていただきたいと思った。
E委員:
パワハラの部分は、あまりにも善悪を図式化し過ぎている感じがした。
ハラスメントは複雑な要素があるので、再現モノの危うさをちょっと感じた。
F委員:
全体として形も端正で、分かりやすく、リズムも心地よかった。みんなが人の顔色をいちいち伺っておらず、自分が思った通りに率直に表現しているのを、内村さんが温かく見守りつつ、上手な技でこなしているというハーモニーが、とても良かった。
G委員:
パワハラのところは、嫌な感じがした。女性は快哉を叫びやすいと思うが、辛い思いをしている視聴者もいたのではないか?テレビの視聴者は被害者ばかりでなく、加害者と言われる立場の人も見ているかもしれないので、そういう人たちにある程度、救いがあるようにしてあげないといけないと思う。
H委員:
クイズとして面白くなっていないという気がした。真面目に考えて外れてしまったら面白いと思うが、違う方向で考えようとし過ぎている感じがした。このくらいのクイズで、ちょっと人が出過ぎだという気がした。
I委員:
番組の途中でブルーインパルスの話が番組宣伝のような形で何度か出てきたが、気が散って番組が見にくくなっているので、何度も出さなくてもいいと思った。そのあたりをもう少し工夫して貰いたい。
J委員:
窮地に追いつめられると、人間は必死に考えていいアイデアを出すところを上手く取り上げていると思った。切り口が非常に斬新で、面白い取り上げ方だと思った。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「再現VTRの部分は事実に基づいて作っているため、それを逸脱して作ることが非常に難しく、結果として、そのままで面白かったというふうにならないものもあるかもしれない。皆様からのご意見を参考に、今後の番組作りに活かしていきたいと思っている。」