第532回日本テレビ放送番組審議会は、2019年上期の番組種別について報告した後、『メレンゲの気持ち』について合評を行いました。
今年で23年目を迎える長寿番組で、今、話を聞きたいゲストをスタジオにお招きし、華々しい芸歴や現在の仕事、趣味や休日の過ごし方などを、自撮りVTRを交えてプライベートを伺う内容です。
(リポート1名)

  • レギュラーのほとんどが女性で、柔らかな雰囲気でほっこりしながら見た。久本さんと、いとうあさこさんが凄い安定感で、ゲストも安心してトークできるのではないかと思った。
  • ナレーションの清水ミチコさんの存在感も大きく、清水さんの声を聞くと、どんなシーンであっても『メレンゲの気持ち』だと分かり、久本さんといとうさんと清水さんの3本柱の揺るぎなさが安心感をもたらしてくれると思った。
  • 通常のトーク番組と違っているのは、ただスタジオに招いてのしゃべりだけでなく、ゲストにちなんだ品物や写真などの小道具も用意してあるので、奥行きもあり、トークをより際立たせる工夫になっているのではないかと思った。
  • ゲストの橋本さんがタピオカティーに一家言あるのに、コーナー取材もタピオカティーでリンクがないのが気になった。全体的なバランスを考えずに番組を作っているのかと思い、不思議だった。
  • 意見の方向が一つに集約されてしまっているのが気になった。4人いたら4つ意見が出た方が良いと思うが、久本さんが強いというか、MC芸が確立している人なので、他の人とのボリューム感が合っていないのではないかと思った。
  • 久本さんの茶々の入れかたで、素材としては結構難しいタイプのゲストを面白い人に仕立てているのが、凄く見事だと思った。
  • 2人のゲストの組み合わせというか、独特の雰囲気が面白かった。久本さんの力によって、トークが化学反応を起こしてより面白くなっていると思う。
  • タピオカブームについては、若い世代の人でないと分からない部分があったが、こうやってフォローアップしてもらうと、自分も今度行って食べてみたいと思うようになったので、興味深く思った。
  • スピードがあったので、1時間半あってもそれなりに見られたが、一人だと疲れる。又吉さんが出てきて、年を重ねた人のトークの方が自分の世代には良かったと思う。
  • メイン司会の久本さん以外の3人の存在感はあまりなかった。強いて言うなら、いとうあさこさんだけはユニークな発言をしていたが、ほとんどは久本さんが仕事をしている感じだった。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「想い出のアルバムを覗くようなトーク番組として、スタジオにいらした方も番組を見た方も好きになっていただけるように番組を構成している。
久本さん以外のMCがキャラクターを出し切れていないというご指摘については、今後の課題にしていきたいと思っている。」