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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2020年7月番組審議会概要

第540回日本テレビ放送番組審議会は、リモートドラマの『ダブルブッキング』を取り上げました。
この番組は、緊急事態宣言が出されている中で、リモートドラマならではの面白さを追求し、ドラマの表現方法を広げるチャレンジは出来ないかと企画されたもので、バラエティー番組出身のプロデューサーと演出が2人でタッグを組み、結末を知った後でも「もう一度見たい」と思わせる物語づくりを心掛けました。
また、今回も感染防止のため、リモート形式で行いました。(リポート2名)

  • ドタバタのお笑いから始まり、ホラーで終わるという高低差が見事だった。人間の心理を描くというより、仕組みを楽しむものですごく面白かったという感想が残った。
  • コロナになってから色々とリモートで出来ることは分かったが“人を殺める”という行為はリモートでは出来ないことが実感させられ、リモートとリアルの落差がググっと迫ってきた。
  • 若い人はスマホやSNSが深く生活に関わってきているので、こういうものでドラマを作った方が、ある一定の人にとっては凄くリアルだと思う。普通にテレビドラマを作るより、こういう作りの方が面白いと感じる人が多いのではないかと思った。
  • ドラマが二転三転した後、主人公がサイコパスでシリアルキラーになるのは、ちょっと飛躍があり違和感があったのが残念だった。
  • 今までのリモートドラマが“静的”なものが多かったのに対して、このドラマは“動的”というか、動きが出せるのが斬新だった。リモートだと色んな事が平行して出来て、逆に慌ただしくなった面もあり、そんな一面が良く出ていたと思う。
  • リモートに慣れている主人公がミュートを押さずに音が筒抜けになっていたり、最後まで騙されていたところなど突っ込みどころは満載だったが楽しめた。
  • 大変な意欲作で可能性が広がると思った。制約の中で物を作ると、とんでもなく面白いものが出来てブレークスルーとなることがあるが、何かを一生懸命作っていくのは大事なことだと思った。
  • スマホやパソコンに慣れていない自分にとっては、画面の中に情報が多すぎてチラチラし、字もどんどん出て来るのでどこを見ていいか分からず、頭がクラクラした。
  • 主人公の人格や動機の必然性が感じられない。安易な“ご都合主義”ではないかと思ったが、リアルな対面やコミュニケーションより、電子メディアを通じたコミュニケーションの方が楽しいと思える部分を描いているとしたら、かなりいい出来なのではないかと思った。
  • 若者文化を知るいいきっかけになった。こういうことを若い人が自然にやっていることが分かる感じがした。登場人物も少ないし、単調で飽きてしまいがちだが、千葉雄大さんの演技力と、二転三転するストーリーといった工夫をしなければ、1時間楽しく見せることは出来ないと感じた。
  • 嘘の掛け合いをしながら、もの凄いスピードで展開していく部分が今風であり、ドラマ的。向こう側からやってくる悪意みたいなものにおびえている感じとか、陥れられていることが分からない怖さとか、そういうものがひしひしと伝わってきて面白かった。
  • スマホ2台とiPadとパソコン2台を使いこなして仕事をしているが、大変面白い番組だった。Huluで配信されて何度も見られる番組としては楽しいと思う。バラエティーの手法からドラマが出来ないかという試みはとても良かったし、何度見ても味わいが違ってくるという点が面白かった。
  • インターネットやSNSを若い人がどんな生活をしながら使いこなしているのかに興味があって見ていたが、自分の年代では分かりにくいところがあり、追跡していくのに疲れた。是非、人間の本性をとらえた見ごたえのある魅力的な番組作りをお願いしたい。
  • 脚本家の才気を感じた。こういうスピードのあるドラマは力が無いと駆け抜けられない。リモートであることを最大限面白く使ってやろうという心意気を感じたが、日常で笑えたなら、最後に殺人という非日常に行って欲しくなかった気がする。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「制限されたことで、より面白いものにしてやろうという気持ちを感じ取って頂けたことは嬉しい。主人公の人間性をもう少し散りばめておけば、もう少し質の高いものに出来たのではないかと思う。ボロもいっぱい出たが、今後はそういう反省点を活かしていきたい。」