第543回日本テレビ放送番組審議会は、『I LOVE みんなのどうぶつ園』を取り上げました。
16年半続いた『天才!志村どうぶつ園』からバトンを受け取る形で10月にスタートし、MCの相葉雅紀さんが日本中・世界中の動物園や水族館を訪ねて、動物たちの個性をリアルに丁寧に紹介する番組。動物のことを少しでも好きになってもらえるきっかけとなればという思いで作っています。
今回も感染防止のため、リモート形式で行いました。(リポート1名)

  • 動物園に行きたくても行けないという状況の中で、子供たちにとっては嬉しい番組。チーターの出産シーンなどを見ることにより、子供たちが命のことを考えるきっかけになると思った。可愛いだけでなく、時には病気や死についても扱っていくと、更に生命について考えるようになると思う。
  • タイトルが“相葉の動物園”ではなく、“みんなのどうぶつ園”にしたところで、みんなで作り上げていくという思いが伝わってきた。「あぁ、そうなんだ」という発見を1つでも2つでも作ってもらえると、子供たちや色んな人が動物に興味を持って、「動物は仲間なんだ」という思いを持ってくれると思う。
  • 箱根の水族館の表示が“山奥の水族館”になっていたが、調べてみたら海水水族館としては日本で標高が一番高いところにあるので、それをキャッチにすればいいと思った。相葉さんが晴れて園長になるまで続けると良いと思う。
  • 世界的な潮流から見ると動物園の立ち位置が変わってきているので、チンパンジーのプリンちゃんに自転車の乗り方を教えるというのは、余り楽しめない。チーターの出産シーンに相葉さんが絡んでいなかったのも残念だったが、動物を好きになるというコンセプトには非常にマッチした番組だと思う。
  • 動物と人間を、ある種、安易につなぐように見えてしまっている。見ると癒されるだけではなく、考えるというところを配慮してもらえば、凄くいい番組になるのではないかと思う。
  • 志村園長の急逝を受けて引き継ぐという形で、理想的な番組に仕上がっている。番組を通して相葉さんの人柄の良さや優しさが垣間見られて、本当に癒される番組だと思った。
  • 見終わった後に、嫌な感じに絶対にならない番組として信頼している。各コーナーの流れが自然で、純度が高いものを見ているという感じ。変に編集したり綺麗にし過ぎたりせず、きちんと撮って全部入れているのが素晴らしいと思う。
  • プリンちゃんが自転車を練習するところは、プラスで評価するのか、そうではないのか関心を持っていた。意外に人間の脳の発達や運動能力、知識の付け方のヒントになるようなものが入っているのではないかと思った。
  • 各地からの投稿動画を上手く使っていて、視聴者が参加している気持ちを高めていると思う。家族で一緒に見て、生き物を知ることによって、命の大切さを学べる番組になっていると思う。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「青少年に見てもらいたい番組ということもあり、人間のすぐそばで暮らす動物たちに寄り添い、正しい目線を持てるような番組を目指している。志村どうぶつ園がスタートした時とは、動物を取り巻く環境や、世の中も変わっていることを意識しつつ、番組作りを行っていきたい。」