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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2021年3月番組審議会 第二部概要

第546回日本テレビ放送番組審議会は、二部構成で行い、第二部は3月1日に放送された『近未来創世記 日本を救うヤバイ偉人』についてご意見を伺いました。
今の日本の閉塞感を打破するような、未来志向のワクワクする番組を作りたいということで、自ら困難を乗り越えていくイノベーティブな若者の姿や、未来を切り開く日本の最新技術、前向きにチャレンジしていく人の姿を表現したいと思って制作した番組です。
今回も感染防止のため、リモート形式で行いました。(リポート1名)

  • 日本を覆っている同調圧力を何とか打ち破りたいという精神を持って、番組全体が作られているところが良かった。地上波のゴールデンタイムであまり取り上げない分野の人たちを深掘りしている人選がとても良かったと思う。
  • 人並外れた使命感や“ど根性”があったというよりは、成り行きを大切にしている感じの言葉を聞くことが出来たので、中高年にも、これから人生の山にトライしていく若い人にも響いたのではないかと思った。
  • 取り上げられた人たちが男性ばかりで、スタジオのムードも男性主導的な作りだと思ったので、次回は是非、女性のヤバイ人も取り上げて頂きたいと思う。
  • 大変面白くて、最後まであっという間に見てしまったが、詰め込み過ぎではないかと思った。最初の春間さんのところで、冒険旅行は細部が面白いのに、「最後はどうなったのか」や「どういう準備をしたのか」が全く無くて、結局どんな冒険をしたのかが良く分からず、もったいないと思った。
  • “偉人”ということで行動にフォーカスしたが、どんな人なのか分からないまま通り過ぎてしまったのが寂しい。1人、2人減らしても、もう少し掘り下げた方が面白くなったと思う。
  • VTR中心で落ち着いてみられ、スタジオも5人でちょうど良かった。皆さんIQが高いが、そのIQを自分の使命感を持って活かすため、世の中の役に立つために頑張ろうとしているところが、生い立ちも含めて丁寧に作り上げられていた。再現ドラマの俳優も豪華でぜいたくな感じがした。
  • 気になったのはタイトル。タイトルで「ヤバイ」という言葉を使ってしまうのはどうかと思う。日本語を崩しているのではないかと感じた。
  • 所さんと木梨さんのペアは最強で、とても楽しく拝見した。木梨さんの頭の回転の速さ、気の利いた着眼点、常に周囲を気にかけているところなど、見習いたいと思った。
  • 人の変わった瞬間ばかりがクローズアップされていて、もう少し人としての魅力が見たかったという感じがしたし、弱い部分も見たかったという気がした。
  • 「こういう生き方もあるんだ」という多様な生き方の過程が描かれていて、励みになる番組だったと思うが、もっと深く掘り下げて、不定期でも色々な人を紹介する番組を継続して欲しいと思った。
  • 日本にもイノベーションの芽があったのに、当時は受け入れられずに潰されたが、同調圧力を打破してきちんとイノベーションを支える風土が大切だということを番組が示してくれたので、勇気づけられた人も多かったのではないか。反省を乗り越えていかねばならないという課題意識を持つ人も増えたのではないかと思った。
  • 盛りだくさんの中でいっぱいいっぱいになるところもあったが、スタジオMCがカジュアルな気分にさせてくれるコメントをしていたので、番組全体としてバランスが取れていたと思う。是非、続編を期待している。
  • 最後に出てきたWinnyの金子さんの先駆的な才能を潰してしまったことは、日本の社会の構造や土壌にかかわりがあるのかどうかという観点も含めて、もっと掘り下げるべきだと思った。この10年、20年で日本は完全に置いてきぼりを食らっている。個人の問題ではなく、日本の社会、産業、未来を見るうえで、金子さんの悲劇から何を学び、何を未来のためにくみ取っていくかが凄く大事だと思った。
  • 2時間足らずで5,6人はどう考えても多すぎる。今の若い世代、特にYouTube世代は長い番組がダメ。10分で描ける世界と場合によっては2時間かけなければ分からない世界や、分からない人間がいるということをちゃんとテレビでやって欲しい。その辺のメリハリを考えて貰えればと思った。
  • 取り上げられた若い方々が革新的なことをやっていて、「若い人はダメだな」と思うことは多いが、こういう人たちもいるということで非常に心強く思った。
  • 気になったのは細部で、「夢はシジュウカラになりたい」という鈴木さんがどうしてそういうふうになったのか、どうやって発見したのか、苦労は何だったのか、そういうところもちょっと知りたかったと思う。
  • 濃くて面白すぎる人たち、日本において弾かれてしまう人たちばかりが集まっていて、とても気に入った。特に冒頭ではっきりしたメッセージが散りばめられていて、この番組を作る人の覚悟や姿勢が打ち出されていて見やすかった。
  • “偉人”を称えているような、落としているような構えが痛快で、構造がカッコいい番組だと思った。仕上がりはソフトな反骨番組で、司会の所さんとキャラクターが合っていて、絶妙な味を出していたと思う。
  • 「日本の教育制度は150年前から進歩がなく、協調性や周囲と違うことをすると弾かれる」というはっきりしたメッセージがあって興味が出た。春間さんがこれからどんなことをやっていこうとしているのか、フォローアップした続編を作ってもらい、この人を尊敬する子供たちが出て来ることを望みたい。
  • あの尾身さんがよく番組に出てくれたと興味深く見た。コロナ対策より前の苦労や活躍の話だったが、その人となりが伝わってきたので、コロナ問題の見通しがついた時に是非取り上げて、苦労している話を色々と聞きたいと思った。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「“偉人”と言っても既に亡くなって評価が出来上がっている人を取り上げるのではなく、今を生きている人にしっかりメッセージを伝えたい。日本社会の光の部分だけではなく、陰の部分、ネガティブな部分も描いて若い人に奮起して貰いたいという形で作ったが、今後は日本の構造的な問題にも深く切り込んでいきたいと思う。詰め込み過ぎという点に関しては、見やすい形に変えていきたい。」