第549回日本テレビ放送番組審議会は、まず、『スッキリ』のその後についての報告を行いました。
そして、6月6日に放送された『ザ!鉄腕!DASH!! DASH海岸にワカメの森&アフリカから来た厄介者SP』を取り上げ、審議しました。これは、5月末から1週間にわたって、地球に良いこと、未来のために出来ることを考えるキャンペーン「Good For the Planet ウィーク」の最終日を締めくくる番組です。
今回は、横浜の工業地帯の干潟を再生する「DASH海岸」と、大分県湯布院で外来生物を捕獲して美味しく食べる方法を探す「グリル厄介」の2本立てで構成しました。
今回も感染防止のため、リモート形式で行っています。

  • 最初に登場した市川海老蔵さんの「子供を連れてきたかった」という言葉どおりだと思った。大人も学ぶことがいっぱいあったし、出演者が体を張って色々と挑戦してくれるので、自分が実際に体験しているような気持ちになった。
  • 命が大切ということを教えてくれるうえ、「食べ物の育つ環境に目を向けていくと、おのずと環境にも目を向けられるようになる」という言葉が分かりやすく入って来て凄く良いと思った。
  • 出演者のこなれた感じは大人にも心地よく、子供たちにとっても親しみやすいお父さんのような感じがしたと思う。出演者が男性だけというのは、今の時代、何かと文句を言われやすいと思うが、この番組の良さは“男の子たちが女子の視線をあまり気にせずに真剣に遊んでいるところ”にあるのかという気がして、気にならなかった。
  • この番組はずっと昔から「世界や環境、他者のために役に立つことをしていこう」ということをし続けていて、時代がやっと追いついてきたという感じがする。これからもこのジャンルの先駆者として頑張っていただきたいと思う。
  • よくこういう企画を次々に考えられるなと思うのと、やりつくしたと思ってもまだ先があり、とても勉強になる。生活実感に近いのがこの番組の特徴で、2時間が長いとは全く感じなかった。本当に素晴らしく面白かった。
  • 長寿番組には色々とリスクを背負うと思うが、様々なことを乗り越えて、今も続いていることが素晴らしいと思った。城島さんの知識にも驚いた。
  • 「グリル厄介」では、人間の都合で厄介者になってしまった魚が捕まった時に、口の中に子供をいっぱい溜めていて、それが非常に哀れに感じてしまった。人間のむごさもあり、地球環境については人間こそが厄介者ではないかと思った。
  • ワカメでこれだけ盛り上がれるのはなかなかないことで、一緒に見ていた家族がワカメを食べたくなった。そういう気持ちにさせられるのは本当に素晴らしいことではないかと思う。「グリル厄介」では、いつかその地方を代表するヒット商品を作るのではないかと期待している。
  • “DASH海岸”シリーズは、今までの積み重ねが分厚くあるので、「これこそGood For the Planetの真打」という感じがした。この番組が始まった頃は、彼らが何をするのか目が離せなかったが、とにかく企画力が凄く、それを皆が体を張ってよくやっていると思った。SDGsがこの番組に合ってきた感じさえする。
  • 城島さんがワカメを料理するところに感心する。ただ自然が好きなタレントの域をはるかに超える凄さが出ていると思った。また、地元のプロの料理人を見つけて欠点を克服する調理法を見せてくれるなど、一貫して非の打ち所がない。これからも頑張って貰いたい。
  • 小学生の娘と見ていたが、ドキッとするような自然の残酷さを自然に見せていて考えさせられる番組だった。自然と人間のかかわりを凄く身近な形で伝えていて楽しめたし、こういうノウハウを持っていることが物凄いことなので、これからも番組を応援したいと思う。
  • 毎日食べているワカメが4か月で大きくなることに驚いた。海水温によって成長の度合いがどう違うのかを知りたい。また、山から川に流れ、海に行った時のサイクルがどうなるのか、次は繋がった企画をしていただきたいと思う。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「普段から「地球にいいこと」や「世の中のためになること」を、楽しく遊びながらやっていくという趣旨の番組のため、スタッフとタレントの熱量が尋常ではなく、今日もスタッフは日本中のあちこちで、様々な準備をしています。これからも、取材対象に誠実に向き合うことを忘れずに頑張っていきたいと思います。」