第554回日本テレビ放送番組審議会は、去年10月にスタートした「おしゃれクリップ」の合評を行いました。30年以上にわたり日曜の夜に放送されてきたおしゃれシリーズの襷をつなぐトーク番組で、ゲストの知られざる一面をリサーチし、MCの山崎育三郎さんと井桁弘恵さんが掘り下げていきます。今回は国分太一さんと福士蒼汰さんをゲストに迎えた、初の1時間スペシャルを取り上げました。
今回はリモート会議形式で行いました。(全員出席)

  • スタジオが和気あいあいとしていて、ものすごく下準備をしているのではないかと思った。それぞれのゲストの知らなかった一面が見られたのでとても面白かった。
  • コロナ禍であっても、何か挑戦してみたい、何かやってみたいという人の後押しになり、見た後はちょっと元気になって、月曜日から頑張ろうと思わせてくれる番組だった。
  • お行儀が良すぎて引っかかるところがない印象があり、ひとつずつの話をもっと掘り下げて聞いてみたいと思った。まだ始まって間もない番組なので、番組の重心がこれから定まっていくのだろうと思った。
  • 面白いインタビューは何かというと、意外性。出演者全員が良い人なのでお膳立てした以上の“事故”が起きない。これがちょっと惜しいと思った。
  • 生きている中で人生の教訓が沢山散りばめられていてよかった。ゲストの言葉から色々と感じたし、励まされた気がした。
  • 前の番組のMCは普通の人のちょっと面白いところを拡大して仕立てる天才で、今回はそこの部分での物足りなさはあったが、気持ちが良いことは確か。今回はMCとジャンルが近い人だったが、そうでない人がゲストで来た時にはどうなるかを見てみたいと思った。
  • こういう番組を小中学生に見せたいと心から思った。
    MCの2人の個性がまだ十分に出ているとはいえず予定調和っぽいが、好感度がある番組だった。
  • MCの山崎さんは芸達者で、ゲストと一緒にダンスをしたり、楽器を弾いたり従来の司会者には出来ないキャラクターが上手く活かされていた。そういう意味で、中身の濃い、品の良い大人向けの番組だという気がして好感を持った。
  • 人と人がぶつかってしまう瞬間、画面から目が離せなくなるような瞬間が好きなので、そういう瞬間も入れて欲しいと思った。
  • 細かく見ると良い話がいっぱいあり、芸能人のインスタグラムを見るような感じだった。一つ一つは確かに綺麗だったが、井桁さんがもう一歩突っ込んでくれると良かったと思う。彼女の経歴をもう少し生かす突っ込みを、毎回してもらえると良いのではないかと思った。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「“私の中の、もうひとりのワタシ。”がキーワードだが、その解釈の仕方も色々あり、日々悩みながら番組を作っています。
今回「少し綺麗すぎないか」「もう少し深くて面白いところがあるのではないか」というご意見も頂いたので、今後はより一層、沢山の人に見てもらえる番組にしていきたい。」