第562回日本テレビ放送番組審議会は、2022年上半期の番組種別時間の報告と共に、来年4月に改正される民放連の放送基準に準じる日本テレビの番組基準の改訂についての説明と諮問を行いました。(全員出席)

  • 「結婚および家庭生活を尊重」という文言から「結婚」を削除し、「家庭生活を尊重」に改定することについては、
    ・結婚しないという選択肢や同性婚もあるため「結婚および」を削除するのは当然だが、「家庭生活」以外にもっといい言葉があると良いと思う。
    ・色々な形態の家庭生活を重んじているが、まだ「世帯主」に重きを置いている感じがする。世帯の尊重と個々人の尊重のバランスが次の議論になると思う。
    ・若い世代がこういう時に使う言葉は、「ライフスタイル」ではないか。様々な生活形態というニュアンスの方が、色々なものを含んで認めるという空気になるのではないかと思う。
  • 幅広い意味を持つ「性」を、一括りに扱ってはいないかという点については
    ・通常「性」といえば人権の問題。性と性行為とジェンダーと風俗が混ざっているのは少し乱暴だと思う。
  • 「視聴者」と「生活者」という言葉の違いについては
    ・読んだ人が、視聴者と生活者の違いは何か分からないのではないか。もし、統一が可能ならば、そういう検討も必要ではないかと思う。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「今回、議論の対象となった文言については検討し、次回の番組審議会で報告および諮問いたします。」